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2020年07月06日23:46

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ナンシー・スプリンガー「エノーラ・ホームズの事件簿 消えた公爵家の子息」ルルル文庫

アイルの書」シリーズで知られるジュヴナイル作家に依るシャーロック・ホームズの妹を主役にしたシリーズの一作目。映畫化もされ、2020年9月からネット(劇場ではなく)で公開されるので、シリーズ最初の2冊しか読んでいなかったのだが、最初から全巻通して読む事にした。
14才の誕𤯓日に母が出奔したエノーラは、年の離れた兄二人、マイクロフトとシャーロックの想い通りにされるのはご免だと自分も家出を敢行する。そしてロンドンを目指したエノーラは、その道中、ついでに事件を一つ解決する。
暗号解読がシリーズを通してのポイント。
元々、作中でシャーロック・ホームズは「妹」を𠮚にした事が有るのだが、詳細はまるで不明でシャーロキアンの中には「妹」の存在を否定する意見も有ると云う。本作はそうした意見に対する作者なりのアンサーでもある。


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