mixiユーザー(id:614168)

2020年05月06日11:33

291 view

中山道の馬籠峠を越えてつぶつぶアスファルトを追っていく

4月7日(火)

妻籠〜馬籠〜落合〜中津川

8時、つたむらやを出発する。
小さな大妻籠の集落を抜ける。
すぐに馬籠峠への登りが始まる。
少しのあいだ石畳の坂を歩いていく。
フォト


最初がいちばんの急登だった。
石畳が終わると、なだらかな歩きやすい道になる。
フォト


妻籠から馬籠へは県道が通ってバスも走っている。
中山道はちょっとだけ、その舗装された県道も歩くことになる。

しかしほとんどは快適なハイキングコースだ。
鳥のさえずりと沢のせせらぎが聞こえる。
たまに県道を補修する重機の音も聞こえるが。
フォト

フォト


森の中を登っていくと突然景色が広がった。
「白木改番所跡」だった。
尾張藩が木材をチェックしていた番所の跡地だ。
小屋が建てられ休憩所になっていた。
担当のオジサンがお茶を入れてくれたので、座って休んだ。
フォト

フォト


番所跡から峠まではほんの少しの緩斜面だった。
10時15分、馬籠峠に到着する。
峠の頂上は県道が走っている。
岐阜県との県境でもある。
フォト

フォト


県道を斜め横断して、ハイキングコースを馬籠宿に向かって下っていく。
岐阜県は中山道を観光資源としていて、道にはアスファルトに白砂利が混ぜてある。
道路の白いブツブツを追っていけば迷うことがない。

すぐに「峠の集落」に来た。
「夜明け前」にも出てくる。
牛を使った運搬業の人達が住んでいたところだ。
フォト


整備された石畳の道を下っていく。
谷の向こうに恵那山が見えた。
沢筋に少し残雪を残していた。
フォト

フォト


11時過ぎに馬籠宿に到着。
馬籠宿は斜面に宿場が連なっている。
南を向くと恵那山が聳えている。
妻籠と比べると開放的な雰囲気の宿場だ。
フォト

フォト


でもやはり観光客は僅かしか歩いていない。
お店もほとんど閉まっている。

島崎藤村が生まれた本陣跡は「藤村記念館」になっている。
中に入って見学したかった。
でも同行者は藤村が大嫌いで入場は嫌だという。
理由は近親相姦をして私生児を孕ませたから。
変なことでモラリストなやつだ。

「でもさあ、美人の妹とブスの他人だったら、妹のほうとやりたいだろ?」と言ったら

「お前はキチガイだ、島崎藤村だ!」と言われてしまった。

開いているお店は二軒だけだった。
最初のところで肉まんを食べた。
次の店で五平餅を食べた。
フォト

フォト


宿場を過ぎて駐車場に来たらドライブインが営業していたのでアイス大福を買って食べた。

以上がこの日の昼食になった。

県道を渡り、さらに木曽路を南下する。
つぶつぶアスファルトの中山道はのどかな田園風景に我々を誘導する。
フォト


島崎藤村のお父さんの島崎正樹の記念碑もあった。
フォト


「夜明け前」の主人公で、晩年は統合失調症になり、自分のうんこを掴んで、せっかくお見舞いに来てくれたお客さんに投げつけていた人だ。
まあ、うんこの話はいいけどNHKは「夜明け前」を大河ドラマにしてくれればいいのに。
絶対面白いと思うけどなあ。
木曽路には古い建物や風景がたくさん残っているのでロケ地には困らないし。

下り坂の田舎道を歩いていく。
古民家と田んぼが続く。

また目の前が広がる。
今度は彼方に笠木山が見えた。
あの向こうは濃尾平野だ。
フォト


13時、新茶屋に到着した。
「是れより北 木曽路」の石標がある。
この文字は同行者が大嫌いな島崎藤村が揮毫した。
木曽路はここでおしまい。
これから先は美濃路になる。
フォト

フォト


道の反対側には「信濃美濃国境」の標柱がある。
平成の大合併まではここまで長野県だった。
だからこの先が本当の岐阜県だ。
フォト


新茶屋から100メートルほどで落合の石畳が始まる。
全長800メートルの下り坂に石畳が敷き詰めてある。
中山道でいちばん長い。
快適に下っていく。
フォト


石畳が終わり、またつぶつぶアスファルトを追っていく。
山の中で落合川を渡る。

14時、落合宿に到着。
意外に古い建物が残っていて資料館もあった。
新型コロナで閉鎖されていたけど。
フォト


落合宿から中津川宿に近づくにつれて新しい住宅が増えてきた。
やはり中津川市は大きな街だ。
フォト


住宅街の生活道路を歩いていくけど、中山道としては整備されている。
つぶつぶアスファルトは切れ目なく続いている。
要所ごとに標識がある。
公衆トイレもある。
ちょっとした史跡には丁寧な説明看板がある。
フォト

フォト

フォト


中津川は盆地のようになっているので長い坂を登る。
上がりきったところで国道19号を歩行者用地下道で横断する。
フォト


さらに住宅街を進む。
旭ヶ丘公園を抜けたところで狭い坂を下る。
すぐに歩道橋があって、そこを渡ると高札場の跡があった。
フォト


先を見ると遙か先に栗きんとんの「すや」が確認できた。
中津川宿に到着したのだ。

15時30分、3日前に練習で歩いた中山道と繋がった。

同行者は感動している。
いっしょに近くのショッピングセンターへ行きマクドナルドに入る。
久しぶりに街の雰囲気を味わう。

同行者はここで名古屋に帰るからお別れだ。
中津川駅まで見送る。
ごくろうさん。

自分は駅前のビジネスホテルへチェックインする。
「OYOホテル」という変な名前のところだった。
設備が古かったけど安いからいいや。

夕食は味噌カツにした。
ここはもう名古屋文化圏だ。
フォト


夜ホテルでテレビを視ていたら東京、大阪などに緊急事態宣言が出ていた。
この旅はいつまで続けられるだろうか心配になってきた。

続く
8 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する