24節季の一つ「立春」も過ぎ（今年は2月4日だった。）、春への歩みを開始しようかという時節だが、今年はどうも気分がぱっとしない。梅の最盛期を迎え、近くの公園の水仙も見頃だが、新型コロナウイルスによる肺炎禍が世界に蔓延中のため、社会全般に暗い影を落としている。中国との関係から当然だろうが、わが日本、他の国々に比してその実際の感染被害も社会・経済への影響も最大のように思われる。
今回の騒ぎは、思い起こせば丁度一月前あたりから始まっていたが、水面下では12月には相当数の患者が出始めていたというのが事の真相のようである。
前の日記のイントロや文末にそのときどきの実相を書いている。私の予定は12月27日に天津へ渡り、30日から1月17日までＮ大学の冬季中国語クラスに参加し、その体験をもって五分以上の確率で2月17日から半年のコースに参加しようとしていたのである。その過程で、次の在中国の教職をじっくり探そうとしたのである。
既に書いたように、27日の朝方、ほぼ治っていた風邪からの咳がぶり返し、布団の中で計画中止を決めたのであった。あの咳さえなければ、当然クラスに参加し1月20日頃まで中国にいたはずである。
そのころ中国自体がやっと異常な事態を発信し始めたが、日本が本当に揺れたのはクルーズ船が横浜に入った2月5日頃だったろう。今手元の新聞のデータによれば1月20日、感染者数は200人、死者3名。それが今日現在同76659名で、死者2247名。日本でも同728名、死者3名。後世東京オリンピックと共に歴史に残るであろう惨禍の渦中に、いまだわれわれはいる。
巷で言われるように、今やどこにいても、いつこの病、ウイルスに遭遇し感染してもおかしくないフェーズに至っている。私自身不要不急な外出は控え、人ごみへは出来るだけ行かない生活をしている。今だにピーク感もなく、まだ感染は続きそうである。
次の日記はどうしようかと様子見だったが、自宅待機は長引きそうで、2014年以来となる河内見聞記の続編を書いていくことにする。前回は青島、ハノイ、ホーチミン市での教職を終えて2014年5月〜15年5月まで小休止をしている。当時の日記を覗いて見ると、野球や相撲観戦、リフォームや広島への帰郷関連、それと韓国とトルコで就活をしたりブルガリアへ旅したり、結構忙しくも楽しい日々を送っていたのが思い出される。
今回の小休止そうはいかないぞと思いつつも、何か楽しみも見出していきたいと思う。
ログインしてコメントを確認・投稿する