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2019年10月01日09:13

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Ro-Ro船の #進水式 #内航船の日

写真は大分県佐伯市大字鶴望5026-1にある本田重工業佐伯工場で撮影した、

建造番号
 第1121番船
船種
 RORO船(ろーろー船・ロールオン・ロールオフ貨物船)
全長
 約134.0m
垂線間長
 125.0m
型幅
 21.0m
型深
 14.45m/7.00m
満載喫水
 5.90m
総トン数
 約4999
載貨重量
 約3500t
速力
 公試運転最大20.0ノット(37km/h)
竣工
 2020年1月上旬

本船は「HAKKOひなた」と命名され、つつがなく進水しました。

この後は岸壁に係留され、艤装工事が続けられ、造船所から船主への引き渡しは、2020年1月上旬が予定されています。



東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル3階に本社を置く本田重工業株式会社は、豊後水道の一角、北西に湯の町別府、南に太陽の国宮崎、東に四国山脈を望む日本有数のリアス式海岸を利した良好な風土に恵まれた佐伯湾に工場を有し、1924年に発足した本田造船を前身として、2006年に設立されました。

一片の鋼板を切断することから数ヶ月、船は船体の形を整えて進水します。支綱切断からトリガー(船が滑らないよう固定するフックのような装置)が外された後、色とりどりの紙吹雪とテープが舞う中、船は音もなく進水台を滑り、新たな船が誕生する記念すべき瞬間です。



ここ、本田重工業佐伯工場の進水式は、獣脂を進水台と船台の間に塗布する昔ながらのヘット方式です。

進水時の摩擦を減らすため、脂や蝋を滑走台と固定台の間に塗布して滑らせる方式で、静かで埃が舞い上がりません。

商船がどんどん巨大化し、この方式を取る造船所は少なくなり、大半は乾ドックに注水してぷかりと浮かせる方式か、鉄製のローラーボールの上をガラガラと滑らせる方式を採っています。



RORO船とは、貨物を積んだトラックやシャーシ(荷台)ごと輸送する船舶のことです。

発地(港)ではトレーラが乗船し、貨物を積んだシャーシを切り離して船側に載せ(ロール・オン)、トレーラヘッド(トラクタ)だけが下船します。

着地ではトレーラヘッドだけが乗船してシャーシを連結し、そのまま下船(ロール・オフ)し、陸送します。

フォークリフトなどを使うコンテナ船に比べて早く、簡単、安全に荷役ができますが、シャーシごと船に載せるため、積載効率の点ではコンテナ船に劣ります。

小口貨物から大型貨物まで対応でき、コンテナ船やフェリーと同様にモーダルシフト船としての期待が高まっており、最近では時速20ノット(37km/h)を超える高速船も登場しています。

フェリーも同様にドライバーが乗らないで無人車を預けることが多くなっていますが、フェリーが旅客船であるのに対しRORO船は貨物船なので、フェリーに比べるとスプリンクラーや救命艇などの設置基準が異なります。



本田重工業佐伯工場では進水式を積極的に公開されており、↓のホームページで予定が発表されています。



本田重工業(株) https://www.hondayard.co.jp/

八興運輸株式会社 http://www.hakko-unyu.co.jp/
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