mixiユーザー(id:14248179)

2019年09月21日22:38

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見えない目撃者

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吉岡里帆が演じる目の不自由な主人公が、自動車事故の現場に偶然居合わせた事から、猟奇殺人事件の犯人に狙われしまうというストーリー。

予告編を見ていて、盲目の主人公が殺人犯に狙われるところから、オードリー・ヘップバーン主演の古い映画作品「暗くなるまで待って」のような話かなぁ…、と呑気に想像してました。

この作品がR15(15歳以下は鑑賞不可)だったのを忘れてた。


盲目の主人公が殺人犯に狙われるという設定は「暗くなるまで…」と同じですが、ストーリー展開やテーマは全く違う作品をなぞっています。

ブラット・ピット、モーガン・フリーマン主演、デヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」という映画作品をご存知でしょうか?

「セブン」は、聖書に出てくる「七つの大罪」をモチーフにして次々と猟奇的殺人を繰り返す殺人犯を、2人の刑事が追うというストーリー。

この作品は、捻りを加えた「セブン」のリメイク版と言っても過言ではないでしょうね。

ラストで「六根清浄」が完成するシーンは、「セブン」を見ている人なら「そうきたか!」と頷けると思う。

「セブン」の重要なテーマであった「生きるということの意味」の描き方が、いささか弱いものの伝わってきて好印象。

この作品が単なる「模倣」なら、「セブン」がオールタイムベストの狸としては辛辣極まりない罵詈雑言溢れる批評をかましているところ。悪くない。


ツッコミどころが多いのはご愛嬌。

警察学校を卒業しているものの、所轄に配属される前に退職した主人公を「元」警察官と呼んでいいの?

「そっちに行ったら絶対危ない!」ところへ、わざわざ向かう被害者や主人公の行動は「ホラー映画によくある展開」。

「退職したら、やりたい事がある」と言っていたキャラクターがいましたが、いわゆる「死亡フラグが立つ」というやつですな。分かりやすいw


「パクリじゃね?」と斬って捨てる事もできますが、主演の吉岡里帆の熱演や脇を固める俳優陣、観客の目を画面に釘付けにする予断を許さないストーリー展開に、一気呵成に鑑賞できました。

面白かったw

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