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2019年06月03日05:42

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EUの流れと悩み

欧州連合(EU)は、イギリスを除く27加盟国の非公式首脳会議をルーマニア・シビウで開き、イギリスの離脱後も結束を保つことなどうたった「シビウ宣言」を採択しました。今後5年で優先すべき課題も議論しました。欧州議会選挙とその後のEU次期体制への移行を見据えて、安定と繁栄の基盤としてEUが向かう進路を示すのが狙いです。

EUは過去約10年、経済危機や移民・難民問題に見舞われ、加盟国間の対立が露呈しました。EUに懐疑的なポピュリズム(大衆迎合主義)勢力の勢いは収まらず、一国主義を強めるアメリカが中国との対立を深める国際社会の中で、いかに欧州の利益を保護するかも大きな課題となっています。

EU発足当時は加盟国もどんどん増えました。後から加盟した国はエストニア、キプロス、スロバキア、スロベニア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、マルタ、ラトビア、リトアニアで、EU拡大で人口が7500万人増えました。これに伴い加盟国は、自国の法律にEUの環境法の規定を取り入れることになるのです。

後から加盟した国にとっての大きな課題は、各々の国民の生活を充実させながら、国内の天然資源を維持しなければならないことでしょう。国際自然保護連合(IUCN)が、EU拡大誕生を機に、生物多様性を評価する準備を進めました。 後から加盟した国の面積は15か国の23%にすぎません。

ですが、保護の対象とすべき区域で考えると、かなりの部分を占めることになります。ヨーロッパ全体で保護の対象となっている生物は780種もあがっています。EUの拡大を環境面から見ると、様々な問題が表れるでしょう。 後から加盟した国がインフラの整備を進めると、生物多様性が小さくなる事です。

ヨーロッパの海岸線は赤道に匹敵する程の長さがあるのに、適切な海洋保護政策がありません。バルト海の生物は9割が汚染され生き物に悪い影響を受けているので、沿岸の8か国が強い規制の必要性を確認しあう事が大切です。地中海沿岸の3国も漁業資源を保護するため、同じ課題に直面しているのです。

東ヨーロッパの淡水魚もここ10年の間に3分の1に減ってしまっています。森林保護の問題が大きいことはいうまでもありません。旧来の農業を守るために補助金を拠出すると、かえって大規模農業を増やしてしまうのではないかという悩みもあるようです。

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