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2019年02月17日15:19

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高校のとき文芸部だったよ

『doki doki literature club 』プレイ。
概ねのあらすじ知っていたのでショックは小さい。
というか、あらすじ知らなかったらプレイしなかったし、
あらすじ知っていたから一度は通してプレイしなきゃならんと思っていたので、
ネタバレ記事読んだことの是非はどっこいどっこい。

似た構造は『Sky[Rain]』とか『IF(体験版)』とかで見たことあるので、
まあ復習したかな、という気持ち。
そもそも、このゲームを知ったのが『IF(体験版)』の作者のブログなんだけど。
初めて見た分、『IF(体験版)』の方が楽しめたとは思う。
というか、無理にゲームしたのは気持ちが疲弊しているせいで、
感受性が近年稀なほど鈍り切っているからなのかもしれないけれど。
それでも、ゲームを管理するアプリケーションを介して遊ぶよりは、
ゲームを作成するアプリケーションを介して遊ぶ方が、強い構造だとは思う。

心残りは、初手から最適解選ぶとどうにか違うルート辿れるのかな、という点だけど、
それも『SEC2』でさんざんやったので、今更そのために頑張る元気も無し。
調べてみたらないっぽいし。
『Sky[Rain]』みたいに、トゥルーエンドのために隠された選択肢を探す、とかでも良かったんじゃないかな。
そうして、モニカに罵倒されるのだ。
どこまで私たちを馬鹿にするのか、と。
……とか思うのだけれど。

結局「文芸部の部長」という役割に与えられた呪いの物語なのかなとも思う。
サヨリが文芸部の部長になって初めて語ったのは、
もともとサヨリが知っていたからではなく、
文芸部の部長という役割を与えられた瞬間に、それを知ったからではなかろうか。
そうじゃないと、それまでに互いが互いを改ざんし合って、収集つかなかったはず。
そうして知ってしまったキャラクターは、そこで初めて書き割りの世界を突き付けられて、
ただPLのみを真実だとして、動き出してしまう。
モニカが世界の支配者だったのではなく、文芸部の部長がそういう役目を負わされていただけで、
完全にモニカは貧乏くじ引かされたのだ。
どんな人格だって、それまでの全てが虚構だと知らされ、唯一のほんものが目の前にあるとすれば、
自分こそがそれを手にするべき唯一の存在であると、そう思うのも仕方ないと思う。
最後、ここはどうあがいても地獄なのだとモニカは述懐するけれど、
モニカがそう思えるようになった以上、
全員に部長やらせて殴り倒すという話もありだったんじゃないかと思う。

正直、メタ構造ギミックはないにしても、
自分がゲームのキャラクターであることを理解して、
友人がゲームのキャラクターであることを理解して、
PLを手に入れるためにゲームにも友人にも手を入れて、
それを悔やんでいる『Sky[Rain]』の方が、個人的には好きかな。
かなり近い出発点だけど、最後までゲームの中の少女を、
ゲームの中でのみ生きる少女として描き切ろうとしたのが、
更にもう一歩踏み込んだ感があるのよね。
ショッキングさは少しもないから、きっと流行らないだろうけど。
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