mixiユーザー(id:8729247)

2019年03月03日10:42

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検査受けたい人が受けられるほうがいい

この検査を受ける人たちは、単純に「中絶する理由がほしい」だけだと思うので。

今のところ検査結果でわかるのは、染色体異常の3種類の疾患のみ。
そのうち2種類はほぼ確実に妊娠中に子宮内で死亡するか生まれても1年以内で亡くなる。
生き残る可能性があるのは残り1種つまりダウン症のみだけど、
ダウン症も重症な心臓先天奇形があれば命は短いし、
ほぼ確実に発達障害があり、親の状況によっては育てることは困難だ。

こどもに何かあったら準備、覚悟するためにこの検査を受けたい、
という患者さんにはまだ会ったことがない。
「何かあるならこの子は産まない」と決めている人たちが希望する。
だからもし何もなければ「じゃあ(仕方ないから)生むか」みたいな。

ちなみにフランスなんかではこの手の検査受診者は妊婦さんの7割から8割。
異常があれば中絶する。
「障害のある子をわざわざ持つ必要はない」という考え方が罪悪感なく行われている。
この3種類の染色体異常がもし全部排除されてもいわゆる「障碍者」はゼロにならない。
先天性の障碍であっても、染色体は正常なもののほうが多いからだ。
だから検査を受けて中絶するのは障碍者差別にはならない、と考えている。

日本ではこの検査を受けるのは年齢で該当する妊婦さんの30%にもならないし、
結果で中絶するのはさらにその1%。
つまり「異常児の可能性があっても検査を受けず生む選択肢をする」人のほうが多い。
たとえ検査条件を緩和しても、おそらく検査を受ける人数がいきなり激増はしないだろう。
だから検査を受けたい人は受けて、無用なストレスを少しでも軽減したほうがいい。

逆に、「検査を受けることができる」から「絶対に受けてほしい」とか
周囲は妊婦さんに強要しないでほしい。
選択するのは妊婦さんとそのパートナーが話し合った結果であるべきだと思う。

新型出生前診断、要件を緩和へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5521165
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