mixiユーザー(id:8729247)

2024年05月26日11:57

210 view

「女を大事にしないと国が滅ぶ」

大昔、テキサスの学会に行ったときに向こうで聞いたこと。
アメリカは言うまでもなく移民でできた国だが、
移民船が着いたボストン、大きな町を作ったニューヨークから
広大な土地での農業や牧畜を夢見て荒野に出ていった人たちがいる。
映画のように幌馬車に家族と荷物を載せて、先住民と戦いながら。

その歴史の良し悪しはとにかく、
女性は貴重な労働力で、しかも子供を産んで労働力を増やしてくれる。
大事にしないと、農場の運営ができないし受け継ぐこどももできない。
テキサスがアメリカの中でもレディファーストが行き届いているのはそれが理由。
ジャイアンツという開拓時代テキサスを描いた映画の中でも
女性はすごく大事にされていたが、政治の話などに口を出すことはできない。
そういう「大事にされ方」である。
まあそれはいいとして。

ワシントンDCなどは大都会なのでエレベーターも出口近くから降りる。
老人がいれば気を使うし障害者がいれば「手伝う?」と聞くが、
女だからって最初にエレベーターを下ろしてくれるわけじゃない。
それが。
テキサスでは学会場になってるホテルに宿をとったわけだが、
かなり上層階のながめのいい部屋をとってもらったので
(これもレディファーストなのか日本からきた珍しい客への配慮か?)
1階の学会場に降りる時はエレベーターにほぼひとりで乗り込む。
途中の階でどんどん乗ってきて、奥まで押し込まれる。
ガイジンは体がでかいし背も大きい。
小柄でチビな自分は人に埋もれてしまう。
ところが。
1階についたとたん、自分の前に道が開くのだ。
まるでモーゼの前で海がふたつに割れたように、
びっしりと埋まっていた視界がひらけて細い道ができ、
自分のすぐ前にいた男性が自分に向かってにっこり笑いながら
「ぷ、ぷりーず」と言う。
その前の男性たちはでかい体を左右の壁に寄せておしくらまんじゅうとなり、
自分がここを出るまで絶対にエレベーターを降りられない。

最初はびっくりしたが「そういうものなのだ」と思って
にっこり笑って「さんきゅーさんきゅー」と左右に言いながらすり抜けた。
大学の先輩がいっしょに乗ってるときは、女性ならいっしょに通るが
男性の先輩の場合、自分が通ったあと無情にも人の壁は閉じてしまい、
(モーゼの後を追ってきたエジプト兵の上に海が崩れてきたごとく)(笑
一番最後に(奥だから)エレベーターを降りることになる。
「なんかちょっと悔しいかも」と某先輩が言ったのを覚えている。

ドアを押さえて先に通してもらったり、落し物を拾って走って届けてもらったり、
いろいろ大事にしてもらったが、
あのエレベーターは強烈だった。
混んでいるエレベーターくらい前の人が先におりればいいじゃん、と思うが、
テキサスでは万が一それをやると、腕の太いテキサス野郎から
「お前、それでも男か?!」という目でにらまれるそうだ。
ま、ところ変われば習慣変わる、郷に入れば郷に従え、というところか。

これはレディーファーストでなくマナーの一種かもしれないが、
大きなテーブルでの朝食などの時、向こう側に座った人に
「めいあい すもーく?」と聞かれたことが数回あった。
当時の自分は吸わないけど煙は大丈夫だったので「ぷりーず ごーあへっど」と答えた。
別なとき、母親とハワイに観光旅行に行って
けっこういいホテルのショー付きディナーに出たら、
隣のテーブルが「白人女性3人と日本人中年夫婦の相席」で
日本人男性が何も言わずにタバコを吸い始め、3人組が眉をひそめたのを見たことがある。
日本での習慣は必ずしもいいマナーとみなされないこともある。
中国人は大声でしゃべって周囲の顰蹙を買っても全く気にしないけど、
だからって許容されてるわけじゃない。野蛮人と解釈されてるだけだ。

■レディーファースト実践でモテる? 日本男性には難しい文化かもしれないが効果は絶大
(日刊SPA! - 05月25日 16:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=7875581
17 9

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年05月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る