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2018年12月16日14:43

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「ツァラトゥストラはかく語りき」と「2001年宇宙の旅」

2018年12月9日
ハーモニーホールふくい大ホール

指揮:広上淳一
打楽器:吉永優香
管弦楽:東京音楽大学シンフォニーオーケストラ

W.A.モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
A.ジョリヴェ:打楽器協奏曲
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 op.30

アンコール曲
J.ブラームス:悲劇的序曲 op.81

一度は生で聴いてみたいと思っていた、「ツァラ」。
オケは学生でもセミプロ、指揮者は広上さんだし間違いない。
価格が破格の1枚ぽっきりで、音のいいハーモニーホールなのでこれは行くしかない。

実は10月のオーケストラ・アンサンブル金沢の公演
「森麻季×宮本笑里 with OEK」
ソプラノ 森麻季
ヴァイオリン 宮本笑里
指揮 角田鋼亮
http://www.oek.jp/event/1556

というものも聴きに行っていて、ホールの響きの良さは石川県立音楽堂よりもいいことは
改めて確認した。席はいつものバックシートで、なんと音がいちばん届かなかったのは、人の声だった。バックシートだと森さんの歌声があまり届かない。
でも、そのことをわかっているのか、森さんは後ろを向いて歌ってくれることもあったののです。

<森摩季さんのツィッター>
https://twitter.com/makimori_sop/status/1056115214439960577

さて、東京音楽大学の公演です。
広上さんと指揮科の弟子にあたる1年生の女子が出てきて、掛け合いで曲の解説をしてくれます。
女子は演劇をやっていたとかで、ノートを片手に持っていましたが、ステージに立っても堂々としたもので、軽妙にしゃべっていました。

わたしは前から7列めぐらいの席にいました。さすがにモーツァルトの「ハフナー」は響きの良さとアンサンブル金沢よりも大規模な音の豊かさを感じていました。
皆さんしかも、美男美女ばかり。
ヴァイオリンが左右の両翼に配置され、コントラバスは右側でした。
広上さんは、腕を伸ばして途切れなく大きく指揮をされます。

ジョリヴェの打楽器コンチェルトは、ステージ前方に打楽器がずらっと並べられて、それを1楽章ごとに左から右へと移動しながら演奏していくという、陸上の十種競技か20種競技かっていうぐらいのハードな曲で、これをガンガンにこなしていくのはかなりの体力、気力を感じさせ、実際にものすごい迫力でした。
ソリストの吉永優香さんは、コンクールでの実績もある方で、細腕なのに打鍵は力強い。
演奏後のインタビューでは、1年の時からジョリヴェは課題として準備していて、4年で完成させる曲だと言っていました。すばらしいです。

さて、「ツァラ」です。
映画「2001年宇宙の旅」で耳にしてから、サントラ盤になっているカール・ベーム指揮のベルリン・フィルの演奏はもちろん、映画で使用されたカラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏もCDで聴いてきました。

休憩時間が挟まって、すけべ根性が出てしまいます。
今回は全席自由なのです。前半座っていた席はいつものバックシートから見ると、演奏者の顔があまり見えないのでした。なので顔が見える席に行ってみようと思い、
左側面の1階桟敷席に移動したのです。
これが大失敗でした。

演奏がはじまってすぐに気が付きました。1階桟敷席は天井があって、残響がまったくといっていいほど聴こえないのです。

ああ、あの豊かな残響が・・・
オルガンやコントラバスの重低音の響きが・・・

端の席は、昔の劇場では貴賓席。貴族の人がオペラグラスつけてのぞき込むイメージで、絶対音もいいと思っていたのに。
ハーモニーホールではバックシートよりも音が悪い席だったのです。あああ。
高さはステージと同じなので、楽器の直接音はよく聴こえて、楽団員の顔はそれなりによく見えました。

広上さんの指揮する「ツァラ」は、カラヤンばりの演奏で、実によかったのですが。
もう後悔先に立たずで、、、

悲劇的序曲もいい演奏だったのですが、あまりにもくやしくてなりません。

東京音楽大学のWebサイトに演奏会の模様が写真入りで出ています。
http://www.tokyo-ondai.ac.jp/kouhou/pdf/2018_fukui.pdf

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ちなみに「2001年宇宙の旅」の70ミリ版の上映が、今年の10月に行われました。
見てきた人に話を聴くと、まれまでのデジタル修復版とはぜんぜん違っていたと
いいます。
クリストファー・ノーランが自費で原版から焼き直した無修正のフィルムの上映です。

<なぜ今、70mmなのか?『2001年宇宙の旅』の時空を超えた魅力>
https://ciatr.jp/topics/311256

<ノーランがつくった70mm予告編>


「スター・ウォーズ」公開のブームに乗った79年11月のリバイバルでは70ミリ版が公開されていたと思うのだが、この時の版と同じだったのかはよくわからない。
79年は、70ミリの上映設備がない劇場での公開だったので、残念ながら70ミリ版は観ていない。
78年「未知との遭遇」「スター・ウォーズ」は70ミリで上映していた劇場で見た。
「スター・ウォーズ」は普通のフイルムを70ミリに焼き直していたものというが、「未知との遭遇」は、確かに大画面の鮮明な迫力を今でも思い出す。

その後、「未知との遭遇・特別編」として80年に公開された時は、70ミリ上映はない別の劇場での公開だった。でも当時の劇場はどこも今はなくなってしまった。

日本で70ミリの上映ができる劇場は、東京の国立映画アーカイブだけだという。
ただ、「スター・ウォーズ」についてはこういう話もあって、やっぱり大画面はフィルムだよね。という風潮にもなっている。

<新作『スター・ウォーズ』は最新デジタル技術よりフィルム実写を選んだ>
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9340.php

<「スター・ウォーズ エピソード9」は65ミリフィルムで撮影>
https://eiga.com/news/20161116/11/

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