mixiユーザー(id:614168)

2018年11月23日18:56

488 view

ネパールトレッキングで4000メートルを超え高山病、風邪、下痢に悩まされる

11月2日(金)

ここで今回のガイドさんの一人と合流した。
プラミラさんという若くて小柄な女性だ。

ルクラからはもう一人、チャンドラさんという男の人が付いてきてくれている。
ほかにポーターさんが二人。
だからこの先、わたしたちをサポートしてくれるネパール人は4人だ。
ガイドさんはふたりとも知識と経験が豊富そうだし、ポーターさんも体力ありそうで優しそうな人たちだ。

今日はナムチェバザールに留まる。
とはいえ、寝転んでいるわけにいかない。
高度順化のためエベレストビューホテルまで往復する。

エベレストビューホテルは日本人が建てた高級ホテルだ。
ナムチェバザールの上、3880メートルのところにある。

8時15分、街の急坂を登って、そのまま尾根筋のトレイルルートに取り付く。
トレッカーが列をなして登っている。
フォト


急な登りが終わると視界が広がる。
丘の上に手前のホテルが見える。
フォト

フォト


エベレストビューホテルはそこから20分、なだらかなお散歩道を行ったところにあった。
世界でいちばんエベレストに近いホテルだ。
エベレストは見えなかったけどローツェがきれいだった。
のんびりとお茶を飲んで過ごす。
フォト

フォト


登ってきた道を引き返す。
フォト


ロッジに戻ったのが12時20分。
ランチのあとはナムチェバザールを散歩した。

ヒマラヤの山奥にオアシスのように街が広がっている。
銀行の支店があってATMが可動している。
小さいけれどスーパーマーケットがある。
バーは24時間営業だ。
以前はネットカフェがたくさんあったけど、今はフリーのSIMカードを売る店ばかり。
スマホが普及したからなあ。
フォト


道を歩いているのは欧米系の白人ばかり。
みんなエベレスト観光のトレッカーだ。

カフェがあったので店内に入りケーキセットを注文する。
ロンドンかパリにでもいるような気分。
でも外を見ると、自動車など走ってなくて、かわりに牛や馬が糞をしながら荷物を運んでいる。
フォト


ちょうど今日はローカルマーケットの開催日だった。
こちらは地元の人ばかりが買い物をしている。
値段もスーパーマーケットの数分の一。
これから先のトレッキング中のビスケットなどを購入する。
フォト


ということで、楽しい休養日だった。
明日からは4000メートルを超える。


11月3日(土)

7時30分、ナムチェバザールを出発。
エベレストを見ながら渓谷沿いの水平道を歩いていく。
最初の集落であるケンジョマのロッジでティータイム休憩。
フォト

フォト


そこからすぐに分岐がある。
エベレスト街道とゴーキョへ行く道が分かれている。
大半の人たちはエベレストの方へ向かう。
タンボチェからカラパタールを通り、最後はエベレストベースキャンプに到達する人気ルートだ。

わたしたちはゴーキョの方へ登っていく。
突然に人通りが少なくなった。
フォト


ちょっと急な上りを我慢して歩いていく。
11時30分、モングに到着。
ここが3980メートル。
ちょっとお茶を飲んでから、300メートルの下りを歩く。
フォト

フォト


フォルステタンガは12時50分に着いた。
3680メートルで、川のすぐ近くにある。

ここのロッジで宿泊してランチとディナーを食べた。
どちらもフライライスにしたけど、どうも油が身体に合わなかったのだろう。
ひどい下痢になってしまった。
これからどうしようか真剣に考えながら朝を迎える。
フォト



11月4日(日)

7時30分、フォルステタンガを出発する。
お腹の調子は悪いけど、ほかは元気だ。
まあなんとかなるだろうと思い、みんなについていく。

今日は、昨日降ったぶんだけ登り返す。
ゆっくり休憩をはさみながら600メートルを上がっていく。
途中でなんか有名な滝があった。
飛沫が凍っていた。
ここまで来るとかなり気温も下がっているのだ。
フォト


だんだん斜面が緩やかになる。
景色が広がってくる。
ルクラからほとんど谷沿いに歩いてきて、ようやく広い尾根にたどり着いたのだ。
フォト


突然に道が回り込んでドーレの集落が現れた。
標高は4200メートル。
植物相も低灌木になってきた。
フォト


またロッジでティータイム休憩。
ここから先は急な斜面もない。
今日はあと200メートルも登ればおしまい。

下痢も小康状態だし頑張るぞ。
10時20分、ドーレを元気よく出発する。

歩きやすい緩斜面が続いている。
樹木も生えていなくて見通しがよく、はるか向こうのヒマラヤの山々もずいぶんと低くなってきた。
フォト

フォト


12時40分、ルーサに到着。
今日の予定はここから1時間ほどのマチェルマまで行くことになっている。
フォト


でも、数人が遅れている。
そういえばKさん、最近定年退職して死ぬまでにエベレストが見たい人だけど、だいぶ疲れていたようだけど。
ロッジでお茶を飲みながら1時間ほど待った。
Kさんたちがやってきた。

付き添っていた人たちによると、かなり高度障害が出ているようだ。
フラットな道を歩いていても立ち止まってしまう。
心臓に負担が行っているのだろう。

今晩はこのルーサのロッジで泊まることにする。

夜になった。
Kさんは食欲もない。
なんとかスープだけでも飲もうとしている。

ルーサの標高は4360メートル。
この高さで高山病になる人もいるのだなあ。

明日からどうするか協議する。
頂上に行くことは絶対に無理だ。
というか、早くKさんを降ろさなければいけない。
でもKさんも、せっかくここまで退職金の一部を使って来ているのだ。
エベレストもチラリと見えたけど、もっと近くで眺めたいのだ。

それからイギリス在住の男も風邪気味で降りると言い出した

ついでにわたしも下痢気味だということを公表した。

いつもの就寝時間が来ても結論は出なかった。
こういうのを侃侃諤諤というのだな。
話し合いは遅くまで続いた。


この日記も、続く。
フォト


10 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する