倉敷市児島の「由加山」(ゆがさん)を紹介しよう。
「由加山」は二千有余年の歴史を持つ神仏混淆の寺社です。
奈良時代の天平10年(738年)行基が本尊である十一面観音菩薩と阿弥陀如来・薬師如来の瑜伽大権現を祀って創建したのが始まり。
桓武天皇の代以来、朝廷の祈願所として繁栄し、また江戸時代には備前藩主・池田継政の保護を受けている。
しかし、元は神仏習合の施設であったものの明治時代の神仏分離により、現在は両寺社に関連はないと言う。
その為、ここは「由加山蓮台寺」と「由加神社本宮」を総称して「由加山」と称されている。
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境内入口
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「由加山会館静就殿」(社務所)
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「由加山蓮台寺境内図」
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厄除け石段
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「由加山蓮台寺」の総本殿
真言宗御室派の寺で山号は由加山。
中国三十三観音6番札所、百八観音霊場8番札所。
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「本坊・客殿」
備前藩主・池田候が参拝で泊まった建物で百数十点の宝物絵画(襖絵や壁画)は壮観。
撮影出来なかったが、これらは必見の価値ありです。
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「宝物客殿庭園」
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「奥の院権現堂」
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巨石が祀られている。
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「由加神社本宮」(由加大権現総本山)
その昔、巨岩をご神体として人々の災難を祓い(はらい)福を授かる守護神“厄除けの権現さま”として信仰されている。
ちなみに、ここ由加山の瑜伽大権現と讃岐国の金毘羅大権現(現:金刀比羅宮)を参る両参りと呼ぶ慣習がある。
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「観音堂」(六角堂)
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「御影堂」
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由加山会館で名物のあんころ餅を食べました。
さて、「由加山」の建物はいずれもが岡山県指定重要文化財で、境内には壮厳な仏閣が立ち並んでいる。
次回は「多宝塔」を紹介したい。
つづく
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