立春
二十四気の一つ。暦の上で春が始まる日。陽暦二月四日ごろ。節分の翌日。
立春は旧暦1月1日だという勘違いがあるが、ほとんどの場合は正しくない。旧暦1日は必ず朔(新月)だが、立春は朔に関係なく定められるため、多くの年は1日にならない。ただし約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日になる年がある(朔旦立春)。近年は1954年・1992年がそうで、次は2038年と予測される。
立春は、節分の翌日と覚えていたのだが、実は節分は必ずしも2月3日とは決まっていないらしい。これは1985年から2024年ごろまでに限ったことであり、常にそうではない。
日付は天体の運行に基づいているので、年によって異なる。
節分が2月3日とされるのは2024年までとされ、2025年では2月2日になるそうな。
旧正月と節分と立春は、似たような時期にあることから「同じもの」と捉えられがちだが、実際には別の概念。
・旧正月は、旧暦の正月。
・節分は季節を分けるという意味から、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日を指すもの。しかし現在は、立春の前日を主に節分と呼ぶ。
・立春は、二十四節気の第一節気で、旧暦では一年の始まりとされていた日。
なお、旧正月と立春は同じ「新年の始まり」の日に思えるが、中国では旧暦の夏至の日から2回目の新月が上がる日を旧正月としており、さらに中国と日本には時差もあるため同日になることは少ない。
しかし、2038年にはこの旧正月と立春が重なり、その日は「朔旦立春」と呼ばれ、大変縁起がよい日なのだそうな。
春夏秋冬という言葉があるように、四季の始まりは春と言う事になる。
暦上、新年は1月1日からだが、人々が生活を営む上での一年の始まりは春と捉えられていた。
現代でも、新年と新年度というとらえ方がある。学校等は、1月1日を始まりとせず4月1日を一年の始まりとしている。
立春の前日の節分には厄を払うために豆まきを行う。
そして、新しい一年を迎える立春にはその一年がいい年であるようにと願いを込めて、「立春大吉」と言う言葉を掲げる。
立春大吉は禅宗のお寺から来ている慣習らしいが、この文字を縦に書くとある事に気付く。
四文字は左右対称であり、表から見ても裏から見ても「立春大吉」と読める。
このお札が玄関などに貼ってあると、鬼が家に入ってから振り返っても同じように「立春大吉」と書かれたお札が見えるため、鬼はこの家にはまだ入っていない、と勘違いをして逆戻りしてしまうんだとか。
豆まきをする家は多いが、「立春大吉」のお札を貼っている家は…
そう多くない、と言うよりも見た事がない。
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