mixiユーザー(id:7385739)

2017年11月20日01:22

491 view

クトゥルー神話の映画

8月だった。
カナザワ映画祭宇宙会談大会 羽咋市のコスモアイル羽咋
http://www.eiganokai.com/event/filmfes2017/uchu-kaidan/program.html

<コズミックホラー/クトゥルー映画特集>
「クトゥルーの呼び声」(05)米 監督: アンドリュー・レマン 脚本: ショーン・ブラニー
出演: マット・フォイヤー、ジョン・ボーレン、ラルフ・ルーカス、チャド・ファイファー

「闇に囁くもの」(11)米  監督・脚本:ショーン・ブラニー 脚本:アンドリュー・レマン 出演:スティーブン・ブラックハート、オータム・ウェンデル、 ザック・ゴールド

「ダゴン」(01)スペイン 監督:スチュアート・ゴードン 製作:ブライアン・ユズナ 脚本:デニス・パオリ 出演:フランシスコ・ラバル、エズラ・ゴッデン、ラクエル・メロノ、マカレナ・ゴメス

「ダンウィッチの怪」(70)米AIP 監督:ダニエル・ホラー、脚本:カーティス・リー・ハンソン、 ヘンリー・ローゼンバウム、ロナルド・シルコスキー、製作総指揮:ロジャー・コーマン 出演:サンドラ・ディー、ディーン・ストックウェル


「クトゥルーの呼び声」はモノクロの無声映画。無声映画をよく勉強していて、カット割や字幕の出し方もうまい。当然、固定ショット。雰囲気はいい。暗い場面はもっと暗くてもいいくらいだと思った。
ラヴクラフト愛好会の自主製作の映画らしいが、技術的にはしっかりしている。

「闇に囁くもの」こちらは、トーキー。モノクロ。こちらの方が出来はいい。ミ・ゴが現れる田舎の空気感もいい。山の中はよくあそこまでセットを作ったと思う。
ただ、残念ながらサスペンスまでは演出できていない。

「ダゴン」。スチュアート・ゴートンは「ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり」(85)「フロム・ビヨンド」(86)でもラヴクラフトを映画化しているが、エンパイアという会社の方針だったのか、えげつなさが際立っていた。「ダゴン」のビデオの評判はあまり芳しくなかったが、どーしてどーして、ちゃんとした映画だったし、格調もあった。ただ、半魚人がただのゾンビにしか見えなくて、何だかよくわからない存在なのが、惜しい。
怪魚の伝説は、石川県にもあって、加賀や能登で、怪魚に女性をさらわれるのを退治して神社に祭ったという伝説がある。マッテオ・ガローネの「五日物語 3つの王国と3人の女」(15)の最初のエピソードに近いか。

「ダンウィッチの怪」は、ダニエル・ホラーの傑作とされる「襲い狂う呪い」(70)の続編の位置づけらしい。脚本は、後に「L.A.コンフィデンシャル」(97)という大傑作を監督するカーティス・ハンソン(昨年の9月に亡くなった)。
ディーン・ストックウェルの怪演。サンドラ・ディーはブロンド美女で、裸の場面もあるけど、おそらくボディ・ダブルだろう。怪物はアニメーションで描かれるが、センスがよい。クライマックスは、ヘリコプターショットで怪物目線。今ならドローンで簡単な場面だけど、当時は結構大変な撮影だったと思う。70年はマンソン教団によるシャロン・テート惨殺事件などがあったためだろう、カルト教団的な描き方と当時のヒッピー文化を背景としたような雰囲気を感じる。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する