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2017年09月28日23:31

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帯広・釧路・阿寒湖を観光する北海道シリーズ5

9月1日(金)

雌阿寒岳登山口の公共駐車場で目が覚めた。
天気は曇り。
台風が近づいている。

山にのぼることはできるが、これでは楽しくない。
台風が過ぎるまで三日間は登山を休んで観光することにした。
一番近い大きな街は帯広だ。
そこへ行ってみよう。


途中で本別という街に寄った。
網走本線という廃線になった鉄道の駅があったところ。
跨線橋だけが保存されている。
こういう取り残された建築物というのは情緒がある。
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帯広市に来た。
「オベリベリ温泉・水光園」へ向かう。
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オベリベリというのはアイヌ語で、川が別れている場所という意味。
帯広という地名の由来だ。

帯広は市内のそこらじゅうに温泉が出る。
モール泉といって亜炭層から吹き出てくる珍しい温泉だ。
その「オベリベリ温泉・水光園」は広い日帰り入浴施設だった。
お湯は亜炭のためか褐色だ。

のんびり温まって帯広駅の方へ行く。

駅前に元祖・帯広豚丼のお店がある。
「ぱんちょう」という名前だ。
注文して食べてみた。
甘辛いタレで豚肉を照り焼きにしたものだった。
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少し駅から離れると有名な菓子店、六花亭の本店がある。
大きなビルで1階が店舗、2階が喫茶室、3階がレストランになっている。
喫茶室へ行ってケーキセットを食べた。
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地元の人と、るるぶを抱えたねーちゃんたちで満員だった。
椅子のクッションが六花亭の包装紙のデザインで、持って帰りたくなってしまった。
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夕方になってきたので国道38号線を東へ向かう。
浦幌町の道の駅が今日の車中泊場所。

近くに銭湯があることがわかり、ちょっと寝る前にお風呂に行く。
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9月2日(土)

さらに東へ走り釧路に着いた。
まずは釧路市湿原展望台へ。
日本で一番広い釧路湿原を見学する。

遊歩道を15分ほど歩くとサテライト展望台というところがある。
目の前には広大な景色があった。
地平線まで平らな湿原がある。
広さは180平方キロ。
だいたい14キロ四方だからめちゃくちゃ大きい。
ポケーッと見とれていた。
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その湿原のすぐとなりに釧路市の街がある。
駅の近くに和商という名前の市場がある。
ここは勝手丼が売り物だ。

いろんなお店が入っているけど、まずはご飯専門のところで白飯の入った丼を買う。
それを持ってあちこちのお店に行き、好きなネタを注文して丼に乗せる。
値段はいろいろで、玉子焼きあたりだと50円、ウニやアワビなどは2000円以上する。
なんか適当にあちこちの店でネタを乗っけてもらっていたら、3000円近く払っていた。
クジラと大トロが高かったなあ。
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それからイオンモール釧路へ行って買い出し。

予約した駅前のビジネスホテルへチェックイン。
「スーパーホテル釧路」というところ。
たまにはホテルに泊まるのもいいものだ。

夕方は汚れた衣服を持ってコインランドリーへ行く。
洗濯乾燥が終わるまで一時間ほど。
知らない土地のコインランドリーでクリーニングが終わるのを待っていると、とても旅情を感じる。
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夜になって釧路の繁華街へ出てみた。
ちょうど花火大会があって大勢の人出だった。
たまたま入ったレストランが地元の有名店らしく、満員で行列ができていた。
独りで食べていると申し訳ない気分になり、そそくさと出てホテルへ帰る。
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9月3日(日)

今日も観光の日だ。

釧路から北へ50キロほど。
阿寒湖に着いた。
有名な観光地だからお土産屋さんがたくさん並んでいる。
ひと通りぶらぶらしてから遊覧船に乗った。
天然マリモを見るためには船に乗らないといけないと言われたから。
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遊覧船は一時間で阿寒湖を一周してくれる。
明日登る予定の雌阿寒岳を見たかったけど、雲に隠れている。
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船は湖の中にある島、チュウルイ島に寄る。
ここに「マリモ展示観察センター」というのが島にあって、天然マリモが水槽に展示してある。
中には50センチ位の大きなやつもある。
凄いものだなあ。
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土産屋とホテル街の外れにある「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」へ行った。
ここでも小さなマリモが展示してあった。
遊覧船に乗らなくても見られたじゃないか。
なんかちょっと損した。

ミュージアムセンターから遊歩道があったから散歩しながら土産屋ホテル街へ戻る。
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反対側の外れに「阿寒アイヌコタン」があった。
アイヌの人たちが住んでいる一画だ。
コタンというのは集落という意味で、ここは40軒ほどの家がある。
すべてお土産屋さんか食べ物屋で、売っているものはアイヌの民芸品など。
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なかなか民族文化を強調した良い雰囲気だ。
でも建物をよく観察すると、前面の柱や壁が浮いている。
明らかな貼り付けだ。
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アイヌコタンの裏側に回ってみた。
やはり普通の古い住宅だ。
表札を見ると、ごく普通の日本人の名字。
家の中を覗いても地味な一般家庭の生活ぶりが窺える。
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アイヌコタンの人たちも民族を演技するのが大変だろうなあ。

アイヌというのは大きな集落を作らなかった。
家族ごとにチセという茅葺きの竪穴式住居に住んでいた。
木彫りの彫刻も、カラフルな民族衣装も明治大正時代から作られたもの。

そもそもこの阿寒のあたりは鹿児島県の人たちが最初に住み着いた。
あとからアイヌの人たちが集まってきた。
別にインチキじゃないけど、これでは観光的すぎるような気がする。

アイヌコタンには「阿寒湖アイヌシアター イコロ」という劇場がある。
伝統的アイヌ古式舞踊を見学することができる。
入場料が1000円だから入ってみた。
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撮影は禁止だったので写真はない。

年取った男の人が一人と女性が5人でアイヌの踊りや唄を見せてくれた。
わたしはステージに呼ばれて、パフォーマンスに参加させられてしまった。
最後には観客全員、といっても10人くらいだけどステージに上がり踊りを踊った。
フォークダンスみたいで楽しかった。


阿寒湖観光をしていたら夕方になった。
あらためて雌阿寒岳の登山口へ行く。
明日は晴れて登山日和になりそうだ。


Youtubeにアイヌ古式舞踊を隠し撮りしたらしい映像があったので貼っておく。



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