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2017年09月27日23:50

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大雪山旭岳とトムラウシ山・登頂記録

8月30日(水)

北海道へは15年前に知り合いの結婚式で一度行ったことがある。
そのときは大雪山に登った。
層雲峡温泉からロープウェイに乗り、旭岳(2291m)まで縦走した。

今回は旭岳ロープウェイ側から、2回目の登頂をすることにした。

今朝は雲一つない良い天気だ。
6時30分、ロープウェイの始発に乗る。
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10分ほどで姿見駅に着いた。
ここはもう標高1600メートルだ。
ロープウェイの終点らしく遊歩道が続いている。
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簡単に登れることと最高峰だということで登山者は多い。
とくに欧米人が多かった。

すぐに姿見の池に着いた。
地獄谷という水蒸気の噴気が立ち昇っている。
その後ろに後ろに旭岳(2291m)が大きく構えている。
さすが北海道の最高峰だ。
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旭岳はこちら側から見ると、大きな山体崩壊を起こしているのが分かる。
爆発したのがいつか知らないが、山容からして富士山並みの高さがあったのだろう。

姿見の池から先は登山道になる。
山体崩壊の縁の尾根を登っていく。

地面には霜が降り、高山植物は凍っていた。
8月下旬とは言え、まだ夏なのに。
さすが北海道最高峰だ。
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火山らしい砂礫の道を登っていく。
次第に斜面は急になってきた。
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やがて山体崩壊の上に来て斜面は緩やかになる。
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道を辿っていくと山頂に着いた。
8時30分だった。
今日も晴天で旭川の街まで見ることができた。
気温は低い。
凄い寒さだ。
でもあまりに眺めが良いので30分以上も佇んでいた。
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頂上を越えて層雲峡の方へ行く人もたくさんいた。
わたしも行きたかったけど、車が置いてあるし次の山もあるし、心惹かれながら下山する。

登ってきた道を引き返し、遊歩道では遠回りをしてぐるりと一周した。
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ロープウェイを下る。
駐車場に戻ったのは11時近かった。

少し車で道路を下る。
「グランドホテル大雪」で温泉に浸かる。
古い昔ながらの温泉ホテルだった。
卓球台があったし。
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旭川市内に戻り国道39号線を走る。
層雲峡を経由して国道273号線を行く。
三国峠を越える。
北海道で最高所の峠だ。
標高は1139メートル。
その前後30キロほど民家が一軒もなかった。
原生林が続いているだけ。
こんなところで車が故障したらどうなるのだろう。
携帯が通じないからJAFを呼ぶこともできない。
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北海道は恐ろしいなあと思いながら運転していると、やっと街が見えてきた。
上士幌町だ。
西へ曲がり、山奥へ進んでいく。
だんだん道が細くなり未舗装になる。
さいごはめちゃくちゃ細い林道だった。

トムラウシ短縮登山道に着いたのが18時ちょっと前だった。
駐車場で車中泊する。


8月31日(木)

トムラウシ山(2141m)は2009年に大きな遭難事故があった。
8名もの人が低体温症で死んだ。
奥深い山でアイヌ語ではカムイミンタラ(神の奥庭)と呼ばれていた。

そんな大きな山だけど、一つだけ日帰りが可能なコースがある。
トムラウシ短縮登山コースだ。
今回はここを歩く。

いくら短縮コースとは言え、コースタイムは12時間近い。
4時30分、まだ暗いうちに出発した。
天気はどうも曇りのようだ。

30分ほどでトムラウシ温泉からの登山道と合流する。
また30分ほどでカムイ天上という平らなところに到着。
ここは携帯が通じるのでLINEやメールをチェックした。

カムイ天上から少し登ったところから地面が泥濘んでいる。
でも要所ごとに木道が渡してあるので、それほど苦労はしなかった。
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コマドリ沢という涸れ沢を渡る。
谷に沿って登っていく。
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高度が上がりハイマツが出てきた。
大きなガレ場を横断して稜線に取り付く。
前トム平という広いところまで来たら、あとは緩やかな高山歩きだ。
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ガスがかかっていて頂上が見えない。
でも岩の上の高山植物の中を歩いていくのは楽しい。
アルペン的な雰囲気だ。
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頂上が近づくと岩場になってきた。
最後の急斜面をよじ登る。
10時少し前、トムラウシ山に登頂した。
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やはりガスで展望はない。
ときどき、ほんの一瞬だけ雲が晴れる。
シャッターチャンスだとカメラの電源を入れると、またガスが景色を隠してしまう。
そんなことを頂上で30分以上もやっていた。
だんだん嫌になってきた。
それに寒いし。
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諦めて下山する。
ちょっと下りてきたら晴れてきた。
でも山頂あたりはしっかりと雲がかかっている。
納得しながら下りていく。
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短縮登山口に戻ったのはちょうど15時だった。
10時間30分の登山だった。

すぐに出発して車で林道を戻る。
この時間なら登ってくる人もいないだろう。
なにしろ道が細いから対向車が来たら困ってしまう。


と思ったら、対向車が来た。
なんとかお互いに縁に寄せて通過した。

なんでこんな時間にやってくるのだ。
怒りのあまり睨みつけてやったら恐縮していたようだ。

上士幌の街に下りる。
コンビニで買い出しをする。
町営の「ふれあいプラザ」という日帰り入浴施設でお風呂に入る。

グーグルで「近くの食べるところ」を検索して食堂を教えてもらう。
「お食事処みなみ」で焼肉定食をいただく。
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自転車ツーリングの大学生グループが10人以上の団体で食事をしていた。
やはりグーグルに教えてもらったのだろう。
大きな声で元気よく騒いでいた。

まあそれはいいのだけど、自転車なんかで北海道を旅して面白いのだろうか。
それも多人数の集団で。
一日でいくらも進まないし、坂道では苦労するし。
バカじゃないだろうか。

でもまあ、オジサン一人で連日山登りをしている自分も同じくらいにバカに見えるかもしれない。

こんどは国道241号線を東へ。
真っ暗になった北海道の道を走る。
次の山の登山口をめざす。


(つづく)
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