ヒコタンに捧げる作詞　９９

　
　　行かないで




後五分
あの人の
手を取って
話したい
雨が激しくなったから
ボクの声さえ
届かない
行かないで
行かないで
どんなに叫んで
みたって
ボクの思いは
かき消されるのさ
傘さえさせない
無情の雨に、、、




あの人は
辛そうに
連絡すると
言ったけど
それはするなと辛うじて
見栄をはりたい
ボクなのさ
行かないで
行かないで
ボクだけ残して
あの人
乗り込む車
濡れた窓ガラス
両手をあてて
ボクを見てた、、



行かないで
行かないで
去ってく車の
その後
追いかけるボク
速度も落とさず
角を曲がって
恋が消えた、、、