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2017年08月31日08:57

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8月31日...2

ついにやってきた8月31日。その日というのは自分にとって特別な日で、中学生の頃からかぞえて、その年々の同日付のことを良く覚えている。自転車にのって日本海まで行ったり。(中3)仕事さぼって日帰り海外サーフィンへ出かけたり(去年)。毎年、ナニかしら特別なことを成した。それ(ナニかしようということ)は、夏が始まる前、梅雨曇りがさつき晴れの空に忍び寄ってくる頃からから考え始め、早ければ梅雨明け前、遅いと盆前くらいには思いつく。その後、ひと夏かけて、準備をし、当日、おおむね朝っぱらから、その行為を始める。なぜ8月31日なのか?それは、その日が、当時の自分達にとって夏休み最後の日だったからだ。

日本の法律ではその時々の天皇の誕生日は国民の祝日とされている。我々世代が知っているところだと、今上殿とその昔GWを構成する貴重なお休み(昭和天皇)誕生日くらいか。たしか明治天皇の誕生日は11月3日文化の日。そのむかしは天長節といわれていて、なぜその日が文化の日かというと、我々文化人が誇るべき日本国憲法が施行された日だから。公布(公布は憲法記念日)ではなくわざわざ施行された日というのが如何にもこじつけで、ようはGHQとかに遠慮しながらも明治天皇誕生日を国民がごぞって祝う祝日として残したかった。わかりやすいというと意味では今上はクリスマスイブイブ、先帝はGW中、なのだが意外と知られていないのが大正天皇。ちなみに彼の誕生日は8月31日。

その昔、8月31日が誕生日の女子が主人公の小説というのを読んだことがある。たしか映画にもなったことがある。女子は小さい頃から自分の誕生日がやってくることについて=夏が終わってしまうこと、であるがゆえに複雑な気持ちを持ち続けてきた。がナイスガイと出会い、ちょっとノベリスティック(まあ小説として書かれている時点でノベリ...なのだが)な時間とともに8月31日に過ごす、という内容。なかなか、痺れるプロットで、向井から8月31日に特別な想いを描いていただけあり、ハマり何度も観た。ちなみに女主人公と同じ誕生日だった大正天皇は、まあその日に、に限定されず、(そんな風に)生まれてきたコト….複雑な想いというのを、抱かれるとされ(詳細は割愛します)、かつ短命だった。それはまるで、明治維新以降、唯一かれの誕生日だけが死後祝日になっていないことにも表れているのかも知れません。それどころか彼の誕生日8月31日は生前中でも国民の祝日ではなかった。

ちなみに、今これを書いている時間は8時30分くらい、大正天皇が生まれたのは8時20分くらいだと伝えられているので、同じ時間。これを書いている部屋からは外が見え、遠くほのかに秋の気配も漂う山の稜線が、そしてその上には夏のわかりやすい晴れの名残を残して余りある空が広がっている。そんな、ブリリアントな季節に生を受けた大正天皇。誕生日が移動された理由というのが、「暑くて誕生会をひらくと大変だから」ということだった。そのため誕生日は夏の終わりではなく、すっかり夏が終わってしまったあとの10月31日。奇しくも今や日本3大イベントのひとつとなったハロウィン同日。また、他天皇と違い、誕生日は祝日にならなかったが、死後、亡くなった日がしばらく「大正天皇記念日」として祝日だった。その日が12月25日、日本にその日のイベントを定着させるきっかけになったという。あと、大正天皇が成婚したことをきっかけに日本全国で大量の桜が植えられたという。最上川堤防千本桜やら全国の有名な桜並木もたどれば大正天皇成婚時が起源ということがあるらしい。大正という自由で文化的な時代、前後(昭和、明治)の厳格さではなくとても気さくなな人だったという大正天皇。その設計についてさまざま注文をつけたとされる迎賓館の趣味(コンテンツ)というのは、「どうなのかな?」という感じはするのですが、そういうとことに彼独特の人間味というのがうかがい知れたりもする。

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