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2017年04月13日22:55

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奈良・大宇陀 の 「又兵衛桜」

この所 天候不順が続いて居ましたが、久しぶりに快適な天気に成りましたので、満を持して待って居ました花見を敢行する事にしました。

吉野は余りにも見物が多過ぎて大混雑だろうし、大阪市近辺の何処へ行っても御同様の有り様と予想されますので、数多い“名物桜”の中から、距離的にはチョッと遠いのですが、今まで見に行った事のない、奈良県・大宇陀市の「本郷の滝桜」 別名「又兵衛桜」を見に行ってきました。

大宇陀市は、桜井市の東に位置する農村都市で、もう少し東へ行くと三重県です。此の「宇陀」と言う土地は、織田信長の血筋を引く大名の領地で、都から南都を経由して伊勢へ到る「本伊勢街道」が通る城下町でした。宇陀市の「松山地区」は今も昔の町屋が軒を連ねる古い街並みが残って居て、訪れる人の心を和ませて呉れます。

「又兵衛桜」は此の松山地区から少し西へ這入った「本郷」と言う集落に、村人によって大事に守られている「本郷の滝桜」と言う巨木です。
集落を流れる川の向かい側の斜面に「鳳凰」が羽を広げた様に枝を垂れて、ボリュームたっぷりの花を付ける姿は、実に堂々たるもので見る人を圧倒します。

「又兵衛桜」の由来は、去年放送が有ったドラマ「真田丸」でも活躍して居た「後藤又兵衛」が、大阪御陣の時に生き延びてこの里まで落ち延び、僧侶と成って、戦死した大坂方の将兵の後生を弔いながら暮らした、と言う伝説に由来する物だそうです。そして子孫かどうか判りませんが、村には「後藤」と言う苗字の家も何軒か有るそうです。

それ程有名な「又兵衛桜」だけ有って、平日と言うのに沢山の人が詰めかけ、私もちょっと足を痛めたカミさんを車で連れて行ったのですが、駐車場は車で一杯、「此れはとんだ所へ来たもんだ!」と一瞬思いましたが、花見を済ませて出て行く車とすれ違いに、 駐車する事が出来ました。
幸運にも、車を止めた所は「又兵衛桜」の非常に近い所で、足の悪いカミさんには誠に好都合でした。

蛇足ながら、書いておきますが、この「大宇陀」と言う所は、東に「室生寺」、西に「談山神社」「明日香村」等が近く、古代史の史跡や古刹の多い、古代史好きには堪らない地域です。

「大和は 国のまほろば 多々懐く 大和し麗し」 とは良く言った物で、ブラリと歩いてみるには、京都も宜しいが、奈良・大和路はもっと宜しい。 と、私は思って居ます。
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