スウェーデン

時事通信の記事によると、スウェーデン政府は3月2日、

2010年に廃止していた徴兵制を復活させると発表しました。

18歳の男女を対象に来年から兵役に。ロシアがバルト海周辺で活動を活発化させるなど、

世界的な安全保障環境の変化に対応するとの事。国防相は取材に対し、

「ロシアがウクライナのクリミアを併合した現状がある」と指摘。

さらに「ロシアはわが国のごく近傍での演習を増やしている」と警戒感を示します。

　スウェーデンは現代的な軍に必要な条件を満たせないとみて2010年に徴兵制を廃止。

志願兵を主体とする職業軍に切り替えていました。

本年7月1日から、1999年以降に生まれの男女全員が徴兵対象となるのだそうです。

スウェーデンで徴兵制が女性にも適用されるのは初めてなのだそうで、兵役に就くのは

来年1月1日からで期間は11か月。7月1日以降、1999年以降生まれの国民は全員連絡を受け、

質問票への回答を求められます。回答内容に基づいて1万3000人が召集、

毎年4000人ずつ徴集されるとの事です。

　日本が平和の象徴と愛してやまないスイスと同様、スウェーデンは第二次大戦以前から

自国で多数の兵器を生産し、国民皆兵を布く完全武装中立です。

日本にも自動車が輸入されたサーブは戦闘機まで作っていたメーカーです。

本来の国防とは危機の前に対処し、相手を躊躇させることが最重要なのです。

軍隊がなければ戦争は起きない。と言うのはある意味正解です。

そこに発生するのは一方的な虐殺や略奪なのですから、戦争以前の問題です。