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2017年02月05日23:08

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2016年の映画ベストテン

気がつけば、2月。
昨年観た映画のベストテンを挙げる。
といっても、あえて順位はつけない。見た順番に並べる。

◇ ブリッジ・オブ・スパイ     (スティーブン・スピルバーグ)
◆ アクトレス/女たちの舞台  (オリヴィエ・アサイヤス)
◇ 俳優 亀岡拓次         (横濱聡子)
◆ キャロル             (トッド・ヘインズ)
◇ ちはやふる 上の句      (小泉徳宏)
◆ クリーピー 偽りの隣人    (黒沢清)
◇ マジカル・ガール        (カルロス・ベルムト) 
◆ シン・ゴジラ           (庵野秀明)
◇ 葛城事件             (赤堀雅明)
◆ この世界の片隅に       (片渕須直)


・「ブリッジ・オブ・スパイ」  伝わってくる寒さが、物語の暖かさでほっこりする。
・「アクトレス/女たちの舞台」 いややいややと言いながら、そうなってしまうような理不尽さが人間味というもの。
・「俳優 亀岡拓次」 奇天烈な展開ながら芯は骨太。世界の広がり感がすばらしい。
・「キャロル」  しっとりとした雨や雪が、繊細な感情の揺れ動きを盛り立てる、こういう映画が今はたいへん貴重。
・「ちはやふる 上の句」 広瀬すずの今しかない旬の姿を惚れた男の視点から描いていて、特に「上の句」はいい。
・「クリーピー 偽りの隣人」 間違いなく、ジャンル映画の極北に立つ金字塔。「ダゲレオタイプの女」は今年公開だったのだが、やはり階段の映画だった。
・「マジカル・ガール」 奇天烈な展開をハードボイルドに描いていて、なおかつ美しい。
・「シン・ゴジラ」 「タバ作戦」が展開される場面の空の色は、「ウルトラマンA」第1話の福山の空と同じだった。よく考えてみれば、今回のゴジラこそ超獣なのではないか。
・「葛城事件」 三浦友和が凄すぎるのだが、じっくり腰を落ち着けた演出は堂々たるもの
・「この世界の片隅に」 1カット1カット考え込まれた丹念に作り込まれた演出により、すずさんが実在するかのように見える。

 観ていない映画「リップ・ヴァン・ウィンクルの花嫁」、「ディストラクション・ベイビーズ」、「団地」、「永い言い訳」、「イレブン・ミニッツ」、「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」などなど。
普段行っていない映画館で公開されると、なかなか気がつかない。
割引がないイオンシネマは、特に足が向かない。

なお、ついに「エクス・マキナ」は公開されなかった。

カナザワ映画祭の「スポンテイニアス・コンバッション」「炎628」「マブセ博士の遺言」「意志の勝利」、まるびぃシネマパラダイスの「セーラー服と機関銃」、21美のオリヴェイラ特集など、どれもこれも素晴らしかった。

「レヴェナント」の系統から一人で自然の中でたたかう映画として「ロスト・バケーション」は、結構いけていた。「スター・トレック BEYOND」みたいに、簡単に船を破壊させるような物質的価値観が薄い映画よりもよほど、いい。やはりビジェアル・エフェクトを活かした映画としては「ザ・ウォーク」に尽きる。

ドキュメンタリーは森達也が「FAKE」で、佐村河内守をうさん臭く思いながら、でも夫妻の姿を通して見せることで、真実に近づこうとしていることが面白かった。
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