1月11日(水)
京都へ行ってきた。
宇治と京都市内を見学。
10年ぶりに宇治平等院を観たけど、ピカピカになっていた。
写真は乗り換えのときに撮った名古屋駅11番ホームへの階段付近。
「君の名は。」で出てきた。
瀧くんが特急ひだに乗り込むシーンだ。
「ついで聖地巡礼」をしてしまった(笑
1月13日(金)
わたしはいま失業保険をもらっている。
正式には「雇用保険の失業給付」と言うらしい。
これをもらうためには自宅で昼寝ばかりしていてはいけない。
認定日というのがあって、4週間に一度ハローワークへ出向くことになる。
面倒だからと行かずにおくと、その月は失業給付がもらえない。
さらにそれだけではダメで、次の認定日までのあいだに何か求職活動を最低1回しなければならない。
真剣に次の職を探している人にとってはどうってことない。
会社の就職面接に行けば、求職活動一回にカウントされるから。
わたしの場合は、とりあえず職に就くつもりがない。
失業給付を期間いっぱいにもらって、それから働こうと考えている。
わたしのような考えの人は、けっこうたくさんいるらしい。
ハローワークの職員も心得たもので、面談ですぐに分かるようだ。
職員さんの対応も、真剣に急いで職を探している人には親身に長時間の相談に応じる。
失業給付だけが目的の人には「求職活動最低1回」を楽にクリアする方法を教えてくれるだけだ。
今日のお昼、職員さんのアドバイスに従って「就職支援セミナー」というのに行ってきた。
生涯学習センターの会議室で2時間ほど講義を聞くだけだ。
これで求職活動をしたことになる。
あとは次の認定日にハローワークに行けば、めでたく失業給付の1ヶ月分をもらえる。
セミナーの内容は履歴書の書き方とか、面接のときのお辞儀の仕方とか、すでに知っているようなことばかり。
出席している失業者たちも、給付をもらうために2時間我慢して座っているのだというのがよくわかる。
わたしの隣りに座っていた男は際立っていた。
年は30代ぐらいで中肉中背の普通の感じの人だった。
彼は最初スマホでコソコソとゲームをしていた。
それに飽きるとうつ伏せになって眠ってしまった。
わたしは、こういうネコのようなマイペースな人は大好きだ。
面白いから話しかけた。
帰り道もいっしょだったから、いろいろ会話が弾んだ。
彼は独身で一人暮らし。
1年とか働いたら仕事をやめて失業給付をもらって、という生活をしてきた。
自己都合で退職するとすぐに給付金がもらえない。
だからなるべくブラック企業に入り、残業をたくさんしたり逆にサボりまくってクビになるようにするそうだ。
そうすると会社都合の退職になり、すぐに失業給付をもらえる。
今回も貯金が続くかぎり働く気はない。
たとえばこんなことを、そいつと話した。
そいつ「どうしてみんな一生懸命仕事をするんでしょうねえ。明日突然死するかもしれないのに、できるだけ楽をしてやりたいことをやろうと思わないんでしょうか?」
わたし「自分もそうだったけど、逆に長生きすることを考えちゃう。100歳まで生きたら金がいくらあっても足りないし。それに家族がいたりローンがあったりすると、嫌でも働かなきゃいけないだろ」
そいつ「だからといって自分の時間を犠牲にしすぎじゃないですか。労働のコストパフォーマンスを考えていないんですよ」
わたし「たしかにたとえばブラックバイトで働きすぎて鬱になる学生がいるそうだけど、あれは理解できないなあ。安い給料や責任のない仕事だったら、できるだけ手を抜こうと考えるほうが自然かもしれん」
経営者や自営業の人が聞いたら、なにをふざけたことを言っておるのかと憤るかもしれない。
でも、わたしはともかく、そいつは至って常識的でノーマルで頭の切れるやつだった。
まあだから再就職先もすぐに見つかるのだろうけど。
そいつとこのまま生き別れになるのも寂しい。
LINEのIDを交換した。
どちらかが再就職したらお祝いで飲みに行くことになっている。
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