写真は「知恩院 除夜の鐘 試し撞き」で検索して選んだもの。
京都市東山区林下町400にある浄土宗総本山の、私達京都人が「ちおいんさん」と縮めて呼んでいる知恩院(ちおんいん)では、毎年12月27日14:00から、除夜の鐘の『試し撞き』が行われています。今年は今日です。
知恩院の大鐘(梵鐘)は日本最大級の大きさと言われ、親綱1人・子綱16人の僧侶が撞く特殊な方法で撞かれます。
親綱を持つ僧侶が「えーい、ひとーつ」と声をかけると子綱を持つ16人の僧侶が「そーれ!」と言って、親綱・子綱17人の僧侶が体全体を使って撞木(しゅもく)を引き、約1分間隔で大鐘を鳴らします。
大鐘の回りでは数取り役の僧侶がタイミングを知らせ、僧侶3人が大鐘が撞かれるごとに五体投地(ごたいとうち)の礼拝(らいはい)を行います。
知恩院の大鐘が撞かれるのは、除夜の鐘と浄土宗開祖・法然上人の御忌大会、そして今日の試し撞きの、年に3度だけです。
除夜の鐘の試し撞きは、老若男女宗旨国籍を問わず誰でも自由にご覧になれます。
知恩院は、宗祖法然上人が1175(承安5)年、吉水の地に草庵を結ばれたことを起源とし、入寂された遺跡に建つ浄土宗の総本山です。
第二世源智上人により基礎が築かれ、徳川家康、秀忠、家光らの外護により現在の壮大な伽藍が形成されました。
境内には、国宝の御影堂や三門、重要文化財の勢至堂、集会堂(法然上人御堂)、大方丈、小方丈、胸像、唐門、大鐘楼など文化財指定建造物が立ち並んでいます。
三門は1671(元和7)年に徳川秀忠によって建立された日本最大級の木造二重門です。
法然上人の像(御影)を安置する御影堂は、1639(寛永16)年再建された中心的堂宇で、2012(平成24)年から8年間にわたる半解体修理が行われています。
紙本着色法然上人絵伝(四十八巻)、絹本着色阿弥陀二十五菩薩来迎図、上宮聖徳法王帝説(いずれも国宝)など多数の文化財を蔵しています。
知恩院は通常は、
拝観時間
9:00〜16:00受付終了16:30閉門
拝観料
友禅苑
300円
方丈庭園
400円
知恩院へは、
京阪「祇園四条(ぎおんしじょう)」駅9番出口〜北へ、白川沿いに白川南通を東へ、引き続き道なりに東へ、徒歩約14分。
阪急「河原町(かわらまち)」駅1A出口〜東へ、四条大橋を渡り川端通東側歩道を北へ、白川沿いに白川南通を東へ、引き続き道なりに東へ、徒歩約15分。
地下鉄「東山(ひがしやま)」駅1番出口〜三条通を東へ、神宮道交差点を南へ、徒歩約8分。
市バス12・31・46・86・201・202・203・206(急行通過)「知恩院前(ちおいんまえ)」停留所〜東へ徒歩約5分。
市バス『京都岡崎ループ』「知恩院三門前(ちおんいんさんもんまえ)」停留所〜すぐ。
自家用車の方はパーク&ライド
http://www2.city.kyoto.lg.jp/tokei/trafficpolicy/kankochi/index.html
パーク&ライドとは、自家用車は混雑する市街地には乗入れず、高速道路出口付近など離れたところに駐車して公共交通に乗り換えることです。
総本山知恩院→
http://www.chion-in.or.jp/index.php
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