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2016年12月03日22:32

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"Ukraine43" ヒストリカル・セットアップからのソ連軍の移動と攻撃

 とりあえず始めるにはヒストリカル・セットアップがうってつけです。直近2回の対戦はヒストリカル・セットアップだったし、こっちを先に検討してもよかったのですが、なんとなくすでに形のあるところからどこを変えるか思案するより、できるだけフラットな状況から発想していき、ヒストリカル・セットアップがその中のどこに位置づけられるか考えてみたくて、こういう手順を踏んでみました。

 Voronezh方面軍についてはざっと見たところ、第4装甲軍に攻撃をかけるPlanB、しかも、より包囲殲滅の容易なPlanBaのパターンになっていて、ドイツ軍の配置はまったく戦闘後前進を阻むようにはなっていませんから、ソ連軍としてはかなり期待が持てそうです。

 もっとも、史実に基づいた配置ということになると、当時の司令官たちは"Ukraine43"のシステムなんか知ったこっちゃないですから、微妙に比の立たないありさまになっていますから、そこをゲームに適合させるべく、さまざまにいじくらなくてはなりません。

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 上の画像は地形の防御効果を考慮したドイツ軍の防御力と、陣地線を攻撃する場合のソ連軍の攻撃力をヘクスごとに算出して初期の戦況へオーバーレイさせたものです。
 まず、マルをつけたドイツ軍部隊を後退させて戦闘後前進で三角をつけたドイツ軍部隊を包囲し、最後にこれを攻撃して殲滅します。
 支援部隊の配置には問題がないので、それぞれ戦力比で2倍までもっていき、3シフトを投入して5:1にできれば自動的に後退を強要できて、所定の目標を達成することができます。

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 マルと三角をつけたドイツ軍部隊の防御力の合計が32、ソ連軍は近隣の部隊をかき集めれば攻撃力は64を上回るし、これをきちんと2倍ずつ割り当てられるような位置へ移動させることも実際に可能です。

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 上の画像が移動後の状況で、aへの攻撃は防御力10に対して総攻撃力20、攻城工兵と親衛砲兵と航空支援で3シフト、5:1になります。ただし、親衛部隊のステップが半分に満たないのでサイコロで6が出ると降りなおしです(有利な戦闘結果を得られる可能性が減ります)。
 cへの攻撃も防御力10に対して総攻撃力20、集中弾幕と航空支援で3シフト、5:1になります。こちらは親衛部隊のステップが半分を超えるので振りなおしはありません。
 戦闘後前進は矢印のとおりにします。
 なお、ベルゴロドの東、Steppe方面軍では唯一の機械化部隊である自動車化狙撃兵軍団を北へ1ヘクスへ移動させ(画像では2ヘクス移動してしまっていますが)、砲兵を前進させます。あまり砲兵を前線には出したくありませんが、1ヘクスだけ移動して(それ以上移動させると混乱して弾幕を展開できなくなります)ベルゴロドを射程に収めるにはこうするしかありません。

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 上の画像は2つの攻撃が終わったところです。両側から戦闘後前進した部隊によってヘクスサイドZOCボンドが形成され、退路が断たれています。bへの攻撃は防御力12に対して総攻撃力24、攻城工兵と集中弾幕で3シフト、5:1となり、振りなおしはありません。この部隊はかならず除去されます。なお、戦闘後前進はしません。

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 戦闘後前進をしなければ、これらの部隊は続く第2移動フェイズでベルゴロド攻撃に参加することができます。cを攻撃して戦闘後前進でまわりこんだ部隊、もとからベルゴロドに隣接している部隊と協同すれば、第1戦闘フェイズでの攻撃で損害を受けていたとしても総攻撃力39、ベルゴロドの防御力13に対してちょうど3倍となり、移動させたステップ方面軍の砲兵の弾幕と航空支援で5:1の比が立ち、ベルゴロドも占領することができます。

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 ドイツ軍としては、対応移動で隣接ヘクスの歩兵師団をベルゴロドに入れれば防御を固めることはできますが、その場合はSteppe方面軍の自動車化狙撃兵軍団があいたヘクスに入って戦闘に参加し、防御力20に対して攻撃力42、比率としては4:1をキープでき、さらにジューコフ元帥が投入されれば、結局、ほぼ確実にベルゴロドは陥落し、ソ連軍の損害が膨大になる可能性はありつつも、ミイラとりがミイラになりかねないので、第1ターンには1回しか対応移動は他のことをやった方がいいでしょう。

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 上の画像はソ連軍プレイヤーターン終了時です。戦車軍は戦闘後前進でいずれもベルゴロドの後方へ下げています。慎重すぎるかもしれませんが、ドイツ軍の装甲軍団には過去に何度も痛い目に合わされているので、これぐらいはしないと安心できません。
 陣地線の手前に逃げ遅れている自動車化狙撃兵軍団が1個ありますが、これはスタック制限のためなので仕方がありません。
 また、ドイツの第48装甲軍団と河を挟んだ森林ヘクスに狙撃兵師団2個と自走砲のスタックを置き、牽制するとともに次ターンでの進撃路を確保しようとしています。

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 Southwest方面軍は、まずイジュム屈曲部の先は攻撃しますが、それ以外のドネツ河沿いに配置された部隊は攻撃するには弱体すぎ、防御には過大なため、後退させて状況次第でドイツ第8軍と第1装甲軍のいずれも攻撃できる地点へ再配置します。

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 イジュム屈曲部の先の攻撃は防御力10に対して総攻撃力20、集中弾幕で2シフト、4:1になります。航空支援も投入すれば5:1になって確実に後退させられますが、ここでは前進しても拠るべき地点がなく撃退の憂き目を見ることが多いため、ベルゴロド攻略を優先させています。

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 とはいえ、成功した場合はドイツ軍装甲師団を引き付けて足止めするためにも、歩兵を前進させ突破口確保の態勢をとるべきだと思います。機械化部隊を前進させ、撃退されて混乱させられると次ターンの攻撃に支障をきたすので、こちらは温存させます。

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 South方面軍の攻撃地点は砲兵の位置に規定されます。そのため、タガンログ攻略は放棄します。最低限の狙撃兵師団で戦線を構築し、それ以外の部隊は後方へ下げてできるだけ広範囲を攻撃可能な態勢を作ってドイツ軍を牽制します。といっても、攻撃できる地点は砲兵の近くに決まっているのでバレバレですけど。
 ドネツ河沿いの攻撃地点もぎりぎり比率が立たない絶妙な配置になっていて、比が立たないといえば、こちらでは特に貴重な機械化部隊を投入しても比が変わらないので、攻撃は狙撃兵師団だけに担わせます。

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 防御力12に対して総攻撃力19で1.5:1、砲兵支援と航空支援で2シフト、3:1にしかなりません。

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 運よく攻撃が成功した場合は、機械化部隊の戦闘後前進で攻撃ヘクスの両サイド2ヘクスも確保できます。

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 そうすると、対応移動では入ってこれませんから、続く第2移動でそこへ歩兵を進め、さらに攻撃ヘクスの前もあいたままならここへも前進すると、最初の攻撃だけでかなりの大穴を穿つことが可能ではあります。
 もっとも、目の前に強力な装甲部隊がいるのにここまで進むと、ドイツ軍も本気で反撃してくるでしょう。いくら兵力には比較的に余裕のあるSouth方面軍とはいえ、これだけの部隊が後退して混乱させられると、他方面での圧力を大きく減じることができるとはいえ、次のターンの攻撃はコマ不足になってしまいます。

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 ドイツ軍としては見逃しにはできず、貴重な装甲師団を差し向けざるをえないが、ソ連軍にとっては損害を最小限に抑えるというラインを狙って、狙撃兵師団と自走砲のスタックを最も地形効果の高いヘクスに残し、後は元の戦線へと戻したのが上の画像です。消極的すぎるかもしれませんが、SS装甲軍団を目の前にすると慎重にならざるをえません。

 以上が現時点において私の考えているヒストリカル・セットアップからのソ連軍の移動と攻撃です。Voronezh方面軍の鉾先を向けられるドイツ第4装甲軍が、いきなり歩兵師団1個とベルゴロドを失うという、けっこう重たいオープニングになります。
 もちろん、ドイツ軍を担当することもあるでしょうから、というか、このゲームはソ連軍を希望する人がかなり多そうな気がするので、ここからドイツ軍としてどう建て直すのかを考えなければならないのですが、そちらはまた別の機会に。

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