仮にも弁護士という職に就いているなら、
「真実ではないことを理解したうえで騙しにかかっている」と思いたいところだが、
あまりの釣り針の大きさゆえに「本気でそう考えている可能性」を捨てきれないところが怖い。
まぁ、こういう戯言に突っ込むことは嫌いではないので、多少付き合うことにする。
>1 安定を求めるなら、その選択肢は間違いです。今回政権与党に勝たせたら、憲法を憲法じゃないものに変えられる
まず、「与党以外に任せてみようか」って選択がどのような結果を生んだか、みんな忘れているとでも思っているのか?
・・・あぁ、民進党党首は忘れているみたいですね、「5年前に何かありましたっけ?」とか言ってるみたいですから。
あと別に自民党は「憲法停止」を発議している訳じゃないのだけれど。 この発言は「現行憲法以外は憲法にあらず」と言っているに等しい。憲法改正の手続きはちゃんと憲法に謳われているので「憲法=不磨の聖典」という考えは明らかに間違い。
>2 今回、あなたが野党に入れて、野党が勝っても、政権交代は起きません。
そもそも前回の政権交代だって、「参院での与野党逆転」による国会停滞が切っ掛けだったんですが? 「経済政策が劇的に変わることはない」ってのは、正しくは「状況に合わせて弾力的に運用することができなくなる」ってこと。
>3 現在の政権与党を今回勝たせたら、日本が立憲民主主義の国でなくなるかもしれないということです。
共産主義革命を明言している共産党の方がよほど「立憲民主主義国家としての危機」だと思うのだけど。 そもそも与党の勝利=立憲民主主義でなくなる論理が不明すぎる。
>4 は大嘘。そもそも本気で共産党が共産日本の樹立を考えていないなら、存在意義がないでしょうが? そんな連中に何で歳費を払う必要がある?
>5 自民党内の非主流派が意見を言い始める云々。 別にそれは自民党内の問題であって外部から口を出す必要は無い。 最終的に意見が合わなくなれば勝手に分裂するだけ。
分裂した先が国民の支持を受けるか否かは、その時になって初めてわかること。
・・・逆に、自民党内反安倍派の意見が「国民の総意」とみなす資格がこいつにあるのか?
>6 だから勝手に国民の意見を決めつけるなっての。ちゃんと分裂して自分の意見を言うようになったら、その時に判断するだけ。 逆に自分の意見を持ちつつも「自民党の権益」に期待して黙っているような奴の意見なんて無価値。
>7 ちまたで、今回ばかりは野党
世論調査の結果はその反対だったと思うけれど? 特に18歳層だと自民党推しが多いらしいね。
唯一この戯言の中で正しい発言は「選挙に行きましょう」 その一点だけってのが逆に凄いかも。
---------------------------------------------------------
やっぱり自民党に投票しようと思っているあなたに知ってほしい7つのこと
http://sealdspost.com/archives/3704
「最近の自民党もずいぶんむちゃくちゃやっているけど、民進党もどうも信用できないし一枚岩じゃないっぽいし、共産党ってこわーい。
イギリスのEU離脱とか、国際情勢も不安定だし、こういう時はやっぱりなんだかんだ安定を求めたいし、与党に入れとこうかしら」
っていうひとって、結構多いんじゃないかと思います。
普通の感覚だと思います。
そう思ってる人に、今回、7つのことをお伝えしたいと思います。
1安定を求めるなら、その選択肢は間違いです。今回政権与党に勝たせたら、憲法を憲法じゃないものに変えられる、という激変中の激変が生じる可能性が、無視できない大きな可能性として存在します。
2今回、あなたが野党に入れて、野党が勝っても、政権交代は起きません。そもそも衆議院選挙じゃないですから、政権選択の選挙ではありません。当然、経済政策等が劇的に変わることはありません。むしろ、たいした変化は起きないのです。
3民進党が信用できなくても、共産党が怖くても(私は実際どうなのかは知りませんが)、そんなことははっきり言ってどうでもいいのです。彼らが今回ちょっと勝ったって、どうせ与党になるわけではないのですから。いま重要なことは、現在の政権与党を今回勝たせたら、日本が立憲民主主義の国でなくなるかもしれないということです。
4わかりやすくデフォルメして言えば、あなたが共産党に投票しても日本が共産主義の国になる可能性はゼロですが、あなたが自民党その他の改憲勢力と言われる人たちに投票すると、日本が立憲民主主義の国でなくなる可能性が、現実的危険として生じます。
5今回野党が勝つとどうなるか、その場合の変化は、むしろ自民党の中に生じます。自民党の中で、本当はあんな改憲草案は憲法じゃないよねと思っている人たち。日本は、分厚い中間層をしっかりと回復させながら内需主導の経済を確立し、自由で民主的な国としてしっかり国際社会の信頼を確保していかないとね、と思っている人たちが、ついに意見を言い始めます。
6あなたが信頼し、国際情勢が不安定な時には安定感を求めて応援したいと思う自民党って、むしろ、そっちの人たちじゃないですか?あなたが今の自民党に投票することって、そういう懐の深い保守政党だった自民党の息の根を止めることになりませんか?
7ちまたで、今回ばかりは野党に、という声が出始めているのは、つまりそういうことです。今回ばかりは「新しい判断」が必要です。
もちろん、投票行動は、それぞれの判断です。ただ、少なくとも、選挙には行きましょう!絶対に行きましょう!
(文:水上貴央/弁護士)
ログインしてコメントを確認・投稿する