安保法案の「どこ」に反対なのか

「今回成立した安保法案は、完璧なものではない。だから反対する」

そんな意見の人もいる。

「安保法案そのものに反対する。一条でもひとかけらでも、安保のあの字もあってはいけない」

そんな意見の人もいる。

私は前者だ。
自衛隊だけじゃなくて、海上保安庁や警察庁との連携も踏まえた法案にしてほしい。
一気にそこまで決めるのは難しいだろうから後回しになるのはしょうがないが、そこは今後まとめていってほしい。

しかし、私の意見は、安保法案そのものを否定しているのではない。
もっと良くなってほしいからこそ、反対するのだ。意見を述べて、批判して、より良いものにするための反対なのだ。

寂聴さんの法話を全文聞いていないから断言はできない。批判もしてはいけない。
しかし、恐らくは安保のあの字も認めないという意見だろう。
宗教家はそれでいい。勝手に言っていてくれればいい。もし宗教家が政治的になったら、こんなにたちの悪いものはないのだから。

問題なのは「寂聴さんもこういっているんだ」と、寂聴さんの法話を金科玉条のものにして、行動しだす馬鹿者が生まれることだ。そんな人間を、狂信者という。


なお、「憲法違反だから」という人には、「じゃあ憲法が変われば賛成するの？」と問いたい。安保法案が憲法違反といっている人たちの中には「憲法改正からやれ」という意見の人も含まれているのだから。

ちなみに、私は憲法改正から入ってほしかった。今回の安保法案は「しょうがないか」という気がある。朝鮮戦争以後の世界では、９条はもう役に立たないのだ。変えてほしいものである。

追記

安倍首相のことを、バカという人がいる。安倍首相がバカなら、田中角栄はもっとバカということになるだろう。

大平首相もアーウー宰相と馬鹿にされていた。讃岐の鈍牛といわれた。しかしバカではなかった。

安倍首相をバカとののしる人は、自分がバカでないと言えるだけの知性と教養を持っており、しかもそれを実践している人なのだろう。とても私の及ぶところではない。

なぜなら私のように、アホ、バカ、マヌケと言葉にしている人間は、彼らの基準ー「民意」ーからすれば、とてもではないが知性と教養を持っていて、実践している人間とはいえないだろうから。


■寂聴さん、法話で安保法批判　「安倍さん民意聞かない」
(朝日新聞デジタル - 09月20日 20:57)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3626303