素通りしたトロントとカンクン
自動車で通り過ぎただけ、と言ってもいいぐらい。
旅をするのなら、ゆっくりと時間を費やして歩いてみたい。
自動車となると、飛行機より景色を眺める時間が長いと。
そう嘆いてみるしかない、そこで働き住んでいる人の話を聞いたか。
一日を暮らす、朝起きて寝るまでの、当事者の顔を眺めたか。
国の予備知識もなく、ただ通り過ぎるだけ。
ある知識とは、映画で見る感情ばかり。
高速道路を走る車に、同乗させてもらった感想は、
高速料金を払って車を走らせているのか、わからないこと。
乗せてもらった雰囲気から、無料だと思う。
これが一般的で、グローバルな流れではないか。
外国人がレンターカーを借りる、これも世界の流れだと思う。
勿論、道路標識に言語を書き足すのは、あり得ないこと。
交通ルールは、言語以上のモノでコンセンサスが必要だと思う。
そのひとつに、「自転車の扱い方」。
歩道に自転車を走らせるなど、世界標準ではないことがわかる。
どこでも、かしこも自転車はのさばる。
典型が信号。
人が歩く・自動車が走るでも、自転車を走らせる。
日本の国は、なっていない。
高速道路を走ってみて、トロントの街は将来を見すえていると感じた。
土地計画がじみちに出来ていると思う、高層住宅・工場地・平坦な住宅地
郊外の高級住宅ときっちり別れている。
民営企業が、無駄な投資をしないよう政策に加わっているとみえた。
その表れが、どこにでも建設事業が行われていて、活況を呈している。
仕事ぶりがまじかに見える、建設現場。
業界の常識として、建設技術がシエアされていると想像した。
業界新聞など発売されていない、隠された処のない大らかさを感じる。
超高層建築の近くに、ほとんど更地の駐車場がたくさん整備されている。
これは不思議に思った、日本ではありえない。
機械式駐車場を設け、ランニングコストを高めるのが日本のやり方。
車を走らせることより、保管することに重視する日本。
もともとレンタカーなど考慮に入れる、素地など持っていない。
機械式駐車場を見ることはなかった。
駐車場オーナーに、補助金が流れているかのよう。
企業が大らかに活動をしていると、企業で働いている労働者は、
少しはましな人権を確保しているのではないか。
大きな体の人たちをみると、頼もしい。
海岸を走り抜けている人は、この環境でからだを厳しく鍛えている。
肥満化して過ごす時間などないのだろう。
カンクンは、すこし小さめで国の経済の将来を決めているかのよう。
車に乗せてもらい、総体的に低めの建物を眺める。
自己の所有地は、どう利用しても構わないといった雰囲気をみせる。
グループ企業が盛んなのか、個人企業は起こし難いそう。
メーデーに関連した催しをした祭り、その傍で楽しむ家族。
ファーストフードをそろえた店で食事を注文し、みんながテントの下に座る。
その間を物売りが、呼びかける。
誰でも、いつでも、みんなが寄り合うところ。
そこから労働者の町だと感じた。
そして日本ならさしづめ、どこにでも集まってくる高齢者が少ない。
若い国ではないか。
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