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2015年01月31日21:01

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ダーク・ダックス 「ロシア民謡」

「坂の上の雲」のドラマに、ロシア駐在時代の広瀬中尉が、ロシアの友人と「荒城の月」を披露するシーンがある。感心するロシア人と、「これは盗作だろう。日本人サルにこんな曲が創れる訳がない」と揶揄するロシア人がいた。

今、この、ダーク・ダックスの歌うロシア民謡を聴きながら、「なるほど、僕らがロシア民謡に感動するように、ロシア人貴族達は、荒城の月のメロディに感動したんだろうな。ロシア人と日本人は音楽の感性において似たところがあるのかも知れない」と思った。

「坂の上の雲」を観る限りでは、日露戦争に勝てた理由は3つ。「僥倖の連続」と「当時の日本人の真摯な努力」、それに「ロシアの油断」であった。

ニコライ二世は最終的には日本の要求を呑んで戦争を回避しようとした。彼は、日本に対して好印象は無く、強気の姿勢を崩さなかったが、戦争はしたくなかったのだ。しかしロシアの極東軍司令官がそれを握り潰した。日本はそれほど甘く見られていたのだ。

乃木大将は、三度も総攻撃を仕掛けて旅順要塞を攻略しようとした。これを、後の人が「無謀」と笑うのは容易いが、僕はそうは思わない。当事者には現場でしか分からない苦労があるものだ。

あの海軍一の秀才と言われた秋山真之でさえ、「バルチック艦隊は対馬海峡に来ないのでは?」と悩んだ。後で考えると、遠路はるばる大航海を経たバルチック艦隊が、ウラジオストックへ行くのにわざわざ津軽海峡や宗谷海峡を渡るとは、普通は考えられない。しかし、考えられないことが起こるのも事実だ。

実際の戦争とは比べるべくもないが、ビジネス戦争においても時折考えられないことが起こる。
いかにして最善の結果を求めるか?最悪の事態を回避するか?現場の難しさ、苦労はそこにある・・・・。

そんなことをつらつらと考えながらダーク・ダックスのロシア民謡を聴いている。

来週は大連への短期出張がある。
こんどこそは何とか時間を作って旅順に行ってみたいな!


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