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2014年12月21日22:26

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ウルトラ警備隊西へ

今年いっぱいの無料券があったことをすっかり忘れていて、こりゃ勿体ないとあわてて箱根のユネッサンへ。
いつの間にか湯〜とぴあが閉鎖されていたのは残念。あとランチバイクング、おいしくないなあ。
森の湯は非常にいい塩梅だったけども。


・西遊記 はじまりのはじまり



「鳥山明、絶賛」のうたい文句と、レビューサイトの評判が良かったので観に行ってきました。
こんなに褒めたい所と貶したいところが極端な映画は初めてかも。
まず、かなり描写がエグイ。冒頭の漁師の父親が食い殺されるところ(と、何が起こっているのか理解できず笑う娘)からの一連の流れは映像的にも心理的にもドン引きするくらい残酷で絶望的。ただこのシーンのおかげで引き締まったというか、「はいはいどうせギリで助かるのね」みたいなヌルさが消えて最後まで緊張感が持てたと思います。ここで好き嫌いがハッキリ分かれるだろうなあ。
三蔵が豚の妖怪のところへ乗り込んだ時の、「三蔵には見える真実」の見せ方もかなりホラーチックで、小さい子供とか泣くんじゃないでしょうか。コミカルでバカバカしい描写とエグイ部分、カッコイイバトルとラブコメが矢継ぎ早に繰り出されてくるので、いったい自分が何映画を見ているのかわからなくなりました。それで大きな破綻がないのだからこのバランス感覚はかなり秀逸かと思います。
キャラクターはどれも魅力的ですが、個人的にツボだったのが空虚王子。お供のBBAとのやりとりが非常に楽しいのと、戦闘がカッコイイ。
ヒロインは最初はヒラメみたいな顔だなあと思ってみていたけれど、物語が進むごとにかわいく見えてくる不思議。美人というだけなら部下の女の子がグンバツで美人だけど。
最大の問題は、ベタなギャグシーンが多く(ひとつひとつはまあまあ面白いのですが)作品のテンポを極めて悪くしてしまっていることと、吹き替えの台詞のセンスがひどくおっさんくさいところ。あとCGはかなり荒いですね。下ネタも地味に多め。
ラストシーンのあの音楽は爆笑ですが、玄奘の仲間になった3人の妖怪が、今までの悪行のオトシマエをまったくつけていないことにも気になりました。もしかしたら続編では彼らの「贖罪」が描かれるのかも。
かなり見る人を選ぶ作品ですが、チャウ・シンチーの映画が好きな人や「少林サッカー」のキャスト達にもう一度会いたい人たち、「洗練されてなくてもいい、メチャクチャで楽しい娯楽作品が見たい」という人、何より日本のアニメ、特撮に非常にインスパイアされているのは明らかなので(悟空の本気モードとか完全にアレだしなあ…)そういうのが好きな人は一見の価値があるでしょう。
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