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2014年10月28日19:52

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カラヤン・ファン

この2枚のCDをお持ちだろうか?

カール・オルフの「時の終わりの劇」とオネゲルのシンフォニー他、いずれもカラヤン指揮である。

実は作家・音楽評論家の片山杜秀氏が、カラヤンについて語った文章を読んでいて、この2枚のCDが出てきたのである。

この2枚を持っている方は相当なカラヤン・ファンと言っていいだろう。(笑)

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片山杜秀氏は、子供の頃から相当なクラシック音楽ファンで鳴らしていたそうだが、彼が中学校の頃(1977年)カラヤンが来日した時、友人の母親が「カラヤンの演奏会のチケットが余っているので行かないか?」と誘ってくれたのに、彼は「僕はカラヤンなど聴きません!」と言って断ったそうだ。

おそらく、このチケットには相当なプレミアムがついていて、普通のクラシック・ファンには垂涎だったと思うが、まあ・・・ 僕とは住む世界が違う人間だったのかも知れない。

彼は、その後も、カラヤンのレコードは殆ど聴かなかったそうだが、現代音楽に興味を持っている氏は、発売されているレコードの制限もあってこの2枚だけは(しかたなく)買ったそうである。特にオルフの曲はカラヤンが初演したそうで、当時カラヤン盤しかなかったそうだ。

これを読んでいて、「おやっ、僕も持ってるぞ!」と嬉しくなって、日記を書いた訳です。
オルフの曲はもうひとつよく分からないが、オネゲルは、カラヤンのストラビンスキー演奏の録音同様に、古典的な解釈とロマン性を持たせた、完璧かつ堂々たる名演だ。おそらくこんな演奏はカラヤンしか出来ないだろう。

僕は、このように録音する曲は全て自己の中で再鋳造し、有機的な意味を持たせ、オーセンティックかつ万人が好むように完璧に仕上げてリリースすることを貫いたカラヤンを敬愛する。

しかし今では、そうゆうことを好まない(というか、そういう音楽が好きではない)音楽ファンがいることも理解できるようになった。

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