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2014年09月08日22:42

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名月や池をめぐりて夜もすがら

今日は中秋の名月だ。
月が南の夜空に浮かんでいる。

松尾芭蕉の俳句に有名なのがある。


名月や池をめぐりて夜もすがら


直訳:十五夜の月だ、池をめぐる、夜の間ずっと


じつはさっき、この俳句の解説を読んでびっくりした。

名月がこうこうと輝き、その月が池に写っているのに感動して、一夜中池の周りを回って池の月を見た。

他の人の解釈を読んだけど、みんな似たようなものだった。

名月に誘われ、月影の宿る池の回りをただ忘我の境地で、歩き続けていて夜を徹してしまった。

俳句解説書も古語辞典も、偉い人の論文まで同じようなことが書いてある。

芭蕉が池の周りをぐるぐる徹夜で歩いているのだ。
まるで変質者じゃないか。

ここで池をめぐっているのは、名月じゃないのだろうか。
満月というのは日が暮れると東から出てきて、深夜に南の空に達して、夜明けごろ西へ沈む。
思うに松尾芭蕉は、南向きの庵から月を一晩中眺めていたのだろう。
その庵の前には、ちょっと大きな池がある。
だからちょうど池の縁をたどるように月が動いていくのだ。

たぶん、おバカな解釈をしている国文学者の人たちは、天文学の知識が皆無なのだろう。

そろそろ満月が南の方にやってきた。
今夜は早めに寝よう。
月が沈むころ、全米オープンの決勝が始まるから。

WOWOWが観られるテレビでよかった。

8 10

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