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2013年11月30日02:25

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韓国登山記その2・ムドォン山

11月19日(火)

ウォルチュル山周辺には2日間滞在する予定だった。
それが1日でクァンジュまで来てしまった。

今日はどうしようかなぁ。

地図を見ると、市内にムドォン山という山があるようだ。
街なかにもムドォン山ホテルとか、ムドォン山薬局とか、食堂のムドォン山定食とかが目立っていた。
どうもクァンジュ市民にとって心の山のようだ。
標高も1100mある。
交通の便もよく、地下鉄とバスを乗り継いで行けるようだ。

よし、ムドォン山へ登ろう。

バスターミナルから500mほど歩く。
地下鉄ノンソン駅に着いた。
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切符の買い方がよくわからない。
近くにいたデイバッグを背負ったオジサンに尋ねた。
そしたら

「おまえどこに行くんだ?ムドォン山か?だったら俺もいまから登る。連れってってやるぞ」

ということで、案内していただくことになった。

いっしょに地下鉄に乗る。
ナムクァンジュという駅に着いた。
オジサンは「ここで降りるぞ」と言う。
わたしが降りようと思っていた駅より、一つ手前の駅だ。

オジサンについて行きながら、どうして最寄りの駅で降りないのか聞いた。

「ここから先に行くと、2区間の地下鉄料金になる。同じ路線バスに乗るのだから、ナムクァンジュで降りたほうが10円安い」

さすが地元民だ。
おかげで10円儲かった!

バスに乗り換えると、オジサンは周囲の建物などを解説してくれる。
すっかり観光気分だ。
世間話も弾む。
話好きなオジサンだ。

バスの終点がムドォン山の登山口だった。
オジサンはお友だちと待ち合わせがあるので、ここでお別れ。
本当にお世話になった。

しかし韓国語を習っていてよかった。
言葉がわからなければ、こんなふうに案内していただけなかった。

登山口はおしゃれなお店が並んでいる。
とくにアウトドアショップや登山用品店がたくさんある。
韓国の人気がある山の麓は、みんな最近こんな感じになっているようだ。
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コンビニで買い出しをしてから、午前9時30分に歩き出した。

昨日に引き続き、気温は低い。
風が強くて、晴れたり曇ったり。

舗装道路をしばらく行くと、お寺があった。
韓国の山の登山口には、必ず由緒あるお寺がある。
ここもムドォン寺(無等寺)というのがあった。
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お寺を過ぎると、だんだん登山道になってくる。
昨日降った雪が現れてくる。
紅葉に雪が積もって美しい。
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1時間ほどでチュンモリ峠に出た。
なかなか見晴らしがいい。
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ここから上は、ますます積雪が多くなる。
地面はカチカチに凍っている。
スニーカーで歩いているので、滑りそうになる。
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前日のウォルチュル山で手袋がびしょ濡れになってしまった。
だから今日は素手で登っている。
気温がどんどん低くなってくるので、指が冷たい。
手先の感覚がなくなってくるので、服の下に手を入れて温めたりする。

樹林帯の急坂を登っていく。
チャンブル峠に着いた。
ここはもう標高900mだ。
頂上のソシクデが見える。
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夏の暖かい時期だったら、全くどうということのないハイキングだ。
でもこの雪山状態で軽装登山というのは、かなりつらいものがある。
気温は氷点下で風も強い。
一歩一歩慎重に登っていく。
こんなところで滑落しては
「日本人登山者、軽装登山で遭難。我が国の山を甘く見ている!」
などと朝鮮日報に書かれてしまう。

12時15分、なんとか頂上に辿り着いた。
クァンジュの街がきれいに見える。
でもあまりの寒さに、そそくさと下山。
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下りのほうが氷の地面で滑りそうで怖い。
ゆっくり下りる。
チュンモリ峠まで来たときはホッとした。

登山口に戻ったのは2時30分。
突然思いついた山登りにしては充実していた。

バスと地下鉄でターミナルまで戻る。
ジョンウプという街までの市外バスに乗ったのが午後4時だった。

ジョンウプはクァンジュとチョンジュ(全州)のちょうど真ん中ぐらいにある小さな街だ。
ここで日本から来た他のメンバーと合流することになっている。
明日からは複数で楽しく山登りだ。

4時50分、ジョンウプのバスターミナルに到着。
しばらくすると他のメンバーもチョンジュからやってきた。
現地での連絡は、全て携帯のメールだった。
海外の知らないところで簡単に連絡して待ち合わせができるなんて、便利な時代になったなあ。

いっしょに宿探しをする。
ターミナル近くの旅館に投宿。
一部屋で一泊3000円だ。

ちょっと落ち着いてから街へ散歩に行く。
ジョンウプは湖南鉄道の特急が停まる。
小さいけど、それなりに賑やかな街だ。
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夕食は市場でスンデチゲを食べた。
日本語に訳すと、韓国風腸詰めの鍋。
ちょっとくせのある味が美味しい。
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明日もまた山登りだ。
われながら物好きだなあと思う。
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