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2012年04月18日20:56

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映画「ピアノマニア」を観た

今日は有給休暇だった。
昼過ぎに用事が終わったので映画を観ることにした。

それで映画「ピアノマニア」を観た。
ドキュメンタリー映画だ。
主人公はシュテファンという男の人。
ピアノメーカー・スタンウェイの社員でピアノ調律師だ。
かなり優秀な人らしく、映画の中ではたくさんの有名ピアニストに付いて調律を行う。

といっても、わたしが知っている演奏家はアルフレート・ブレンデルぐらいだったけど。
お話の中心はピエール・ロラン・エマールというピアニストの録音演奏だ。
ウィーンのモーツアルト劇場というコンサートホールで、バッハの「フーガの技法」を録音する。
エマールさんはピアノの音に強いこだわりを持っている。
「フーガの技法」は20曲ぐらいのピアノソナタだ。
彼はそれぞれに別の調律を要求する。
この曲はチェンバロ風に、オルガン風に、広がりを持たせて、ビブラートをきかせろ、残響が一定じゃないといけない、もっと丸い音にしろ。。。

いやらしい性格の人がこんな注文をするとクレーマーだ。
でもエマールさんはそういう人じゃなくて、音楽に熱い情熱を持っているのだ。
そして調律師のシュテファンと共同作業のようにして演奏をしていく。

シュテファンは一生懸命ピアノを調律する。
ときには深夜までハンマーを削ったりする。


緊張の録音風景も映る。
マイクから拾った音をイコライザーを通してハードディスクへ記録している。
音楽ソフトを使ってノートパソコンでコントロールしている。
だったら録音してからデジタル処理で好みの音に変形すればいいのにと思う。

でもまあ、そういうことができないから調律師さんがこれだけ苦労しているんだろう。

だけど映画では、それぞれに調律した音の違いがよく分からなかった。
なんとなくそうかな??という程度。

そこで自宅に帰ってから、このときに録音したCDを聴いてみた。
ピエール・ロラン・エマール演奏「バッハのフーガの技法」だ。
音の響きが曲によって違うのが解る。
これは凄い!


クラシックにこういう聴き方があったんだ。
勉強になる映画だった。
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