mixiユーザー(id:614168)

2010年10月16日19:02

181 view

パキスタンの田舎を再訪する

パキスタン遠征記 その4

忙しくてパキスタン日記が進まない。
これでは日記の中で日本に帰国するのはいつになることやら。。。。

9月7日(火)
国境の町スストは小さなところだ。
一本道の商店街を100メートルも歩くと終わり。
もう100メートル歩くと人家もなくなる。
でも、これから行くシムシャール村はもっとずっと田舎だ。
2年前にも訪れた。

人間よりも羊の数のほうが多い。
自動車が通れる道が村の真ん中に一本あるだけ。
電気は近くの川に小さな水力発電機があるだけ。
渇水期には停電する。

ひさしぶりのシムシャールだったけど、なにも変わっていなかった。
見渡すかぎりの田舎だった。
子供たちは泥だらけになって走りまわっていた。
大人たちは小麦の刈り入れに忙しそうだった。
牛と羊はあいかわらず、のんびりと草を食べていた。
少し雪が降ったのか、周りの山々は白い部分が多かった。
周りの山と言っても6000〜7000メートル級の山だ。

このシムシャール村へたどり着くには、断崖絶壁に沿って作った細いでこぼこ道を通らなくてはいけない。
道の入口には「ジープロード」なんて書いてある。
普通の車では通行不可能だろう。
スリリングな道を走ること3時間半。
2年前と同じゲストハウスに着いた。
さいわい電気は通じていた。
でも水道の水は出ない。
シャワーの代わりにバケツのお湯で身体を洗うのだ。

ゲストハウスには二人のヨーロッパ人男性が泊まっていた。
それぞれ単独旅行者だ。

ひとりはスペイン人で、神経質そうで口数が少なく、夢想的な雰囲気の人だった。
もう一人はドイツ人だ。
お話好きでよく笑い、よく食べる人だった。
なんだかお国柄からすると反対の性格のようだけど。
まあいろんな人がいるからなあ。

ドイツ人とはいろんな話をした。
パキスタンはイスラム教国だから酒がない。
紅茶を飲みながらだったけど。
わたし「ドイツの最高峰、ツークシュピッツェに登ったことがあります。」
ドイツ「なんであんな所に登ったんだ。面白くないだろ。」
わたし「遊びに行ったついでです。ガルミッシュというところの民宿に泊まりました。」
ドイツ「そりゃオレの家の近所じゃないか!ミュンヘンにも行ったか?ビール飲んだか?」

ということで、ずいぶん盛り上がった。

田舎の夜は早い。
日が落ちるとすぐに村は真っ暗になる。
わたしたちも明日から山登りだ。
はやばやとベッドにもぐりこんだ。
1 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する