東京の安い宿に泊まる

土曜日と日曜日は東京出張だった。
一泊二日なので、ホテルに泊まった。
ここ最近、東京で泊まるホテルは決まっている。
浅草の安ホテルだ。

ここで東京の安宿事情について書く。
わたしは、ネットカフェとか知り合いの家とかは落ち着かない。
野宿もいいが、これも落ち着かない。
だから安宿に泊まることにしている。
長年の研究の結果、東京の安い宿は台東区というところに集中していることがわかった。
浅草や上野があるところで、下町という地域らしい。

とくに安い宿があるのは南千住のあたり。
山谷のドヤ街というところだ。
最近はこのあたりは外国人のバックパッカーが多くて楽しい。
いろいろお友達ができたりする。
値段は素泊まりでだいたい１５００円ぐらいから。
最多価格帯は２５００円ぐらいだろうか。
ほとんどの場合、風呂とトイレは共同だ。

わたしがいつも泊まるのは、そこからちょっと離れたところにある。
どちらかというと浅草に近い。
一泊２４００円のところだ。
ちょっと高いが、大浴場があってネットが使い放題だ。
しかも交通の便もよい。

いつものように夜遅くチェックインした。
休憩室へ行く。
パソコンが何台か並んでいて、みんなネットをしている。

じつはここで暮らしている外国人女性に会うのが楽しみだった。
あるとき、わたしはホテルのパソコンを使っていた。
Ｗｉｎｄｏｗｓパソコンじゃないので、操作方法がよくわからなかった。
そうしたら隣の女性が声をかけてきて、やり方を教えてくれた。
アメリカの白人女性で、秋葉原でアルバイトをしているとのことだ。

わたしがそのホテルに泊まるとき、いつも白人女性はパソコンの前に座りチャットをしていた。
ちょっとだけ声をかけた。
わたしのことを覚えているのかどうか、少しほほえみ返してきた。
そういう挨拶をするだけの間柄だった。

今回も休憩室へ行った。
白人女性はいなかった。
不景気でバイトをクビになったのかなあ。
なんだかすごく寂しかった。
mixiなどを開いたが、気が乗らないのでベッドに戻って酒を飲んで寝た