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2023年06月10日19:27

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角野隼斗というピアニストはなんでこんなに魅力的なんだろう・・・センチュリー定期

センチュリーの定期、というより、飯森さんと角野さんのコンサート、と言った方が正しい。

大阪 ザ・シンフォニーホール
センチュリー第274回定期演奏会
飯森 範親指揮 日本センチュリー交響楽団/パシフィックフィルハーモニア東京 合同演奏
(コンサートマスター ヘンリック・ホッホシルト)
ピアノ独奏 角野 隼斗
アダムズ:Must the Devil Have All the Good Tunes?
(カプースチン:8つの演奏会用エチュードOp.40-7より間奏曲)
R. シュトラウス:アルプス交響曲 作品64

何をおいても、アダムズの1楽章が最大の聴き物。先週聞いたモルゴーアのプログレを、オーケストラにまで拡大したかの如く。その濃密かつファンキーな音世界は、まさにザッツ・ロックンロール。それに過不足ない華麗なテクニックとピアニズムで応える角野さんのピアノ、その魅力炸裂、ですね。何にも言えないです。

アンコールに弾いたジャズ(かラグタイムか)の小品も、なんでこんなにいいんだろう、と思わず口をつきそうになる(追記:カプースチンの作品だったと判明)。なんというその粋さ加減! 才能の塊みたいな人ですね、すごいなあ。

一方、先日の九州交響楽団との合同演奏のげっそりさから、ほとんど期待しないで臨んだ後半のアルペンだったが・・これが、意外なまでに整理されていて(やはり飯森さんの手腕なんでしょう)、へえっというくらい恰幅のいい歩みと豊かな響きを聞かせ、それなりにたのしかったです。でも、センチュリーの良さ、というのは消えてしまっていたのも確かだし、そこかしこで危なっかしいところもあったりしたのも事実。まあでも、これは仕方のないところでしょうねえ。

むしろ、今後この二つのオーケストラがこういう関係を続けていくことで、また「合同オケ」の魅力というのも出てくるかもしれない。それを期待したいですね。とりあえずは、完売御礼を素直に喜びましょう。
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