覚悟はしてたけど、「老い」とは実に侘びしいもの。

人生とは常に未経験の連続、行く先、行く先、全てが初体験の連続、好奇心を満足させる愉しみなんてぇ物では有りません。身体の衰えに翻弄されて毎日がジタバタの連続です。
人、夫々個人差が有りますので一概には言えませんが、私の場合、二つの治らない持病が有ります。
その一つは『Ｂ型肝炎』で、此れはアメリカ製特効薬のお陰でウイルス抗体数値は此の処ずっと安定して居ます。但しＢ型肝炎は完治しませんので、此の特効薬を死ぬまで飲み続けなければいけません。此れが又実に高価な薬で、保険で払っても一錠千何百円もする代物です。此れを毎日一錠づつ呑む訳で、我が家の家計を大いに狂わして居ます。服用を止めるとウイルスがリバウンドして肝臓癌になる恐れが有るそうです。
二つ目は、所謂『狭心症』、『冠動脈硬化』です。そのため私の心臓を取り巻く冠動脈は三本とも『ステント』が這入って居て、其れに因り辛うじて心臓を養う血流を確保している有様です。勿論並行して血液サラサラの薬も服用、少しでもプラークの付着を防ぐ手立てを取っているのです。
言う迄も無く、加齢による運動機能の劣化は防ぎようが無く、旅行など到底不可能です。幸いと言いますか、心・身の老化著しいカミさんより少々日常活動は出来ますので、家事全般の手助けは遣って居ります。此の頃頻りの思う事は『カミさんより先に死ぬ訳には行かないなァ』と言う事です