mixiユーザー(id:17855561)

2022年05月07日00:05

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新語無視できない

言葉というのは時代と共に変化していったりしますが、
本来は日本語にない言葉でも、使われ続けていくうちに、
新しい言葉として定着し、市民権を得るなんて事があります。


その最たる物と言ってもいいのが、
電子レンジで加熱するという意味の【チンする】という言葉ですね。
これは電子レンジが登場するまでは無かった言葉ですが、
今や九十・四%の人が【使う事がある】と答えているんですね。


月曜日の朝、出勤するお父さんなんかは、自宅を出る時
『ああ・・・自分をチンしたい』なんて思ってる方も結構いらっしゃるんじゃないかと思います。


ちなみにルパン三世も、盗みをする前には『チンしたい』と思うそうですね。
もっとも彼の場合は【温め】ではなく【解凍(怪盗)】の方ですけどね。


この【チンする】は明らかに造語だという事が判りますが、
今は違和感なく使っている言葉、例えば【勝利する】とか【所有する】なんて言葉も、
途中から出来た言葉のわけですね。


このように、名詞の末尾に【る】とか【する】を付けて、
動詞のように用いる言葉が若い世代を中心に、世の中に浸透してきてるようですね。


比較的一般的な、【お茶する】は六十六・四%の人が、
【パニクる】も四十九・四%の人が使うと答えてましてね。
ここ数年で出てきた言葉としては、【ディスる】なんてのがあります。
これは否定的な意味を表す英語の【dis】に【る】を付けた言葉で、【けなす】という意味ですね。


挙動不審な行動をとるという意味の【きょどる】なんて言葉は
二十代では六十八%が使うと答えてますから、かなり一般的になってきてますよね。
「何かさ、きょどってる奴がいて、警官から職務質問を受けてたよ」
なんという風に使うわけですが、そのうち職務質問をテーマに描いた映画
【きょどる大捜査線】なんてのが作られるかもしれません。


新しい言葉が生まれる一方、
慣用句などの意味の理解度が下っているなんて事がありましてね。


【他人の誤った言動も、自分の行いの参考となる】という意味の【他山の石】も、
【他人の良い言動は、自分の行いの手本になる】という意味だと思ってる人が、二十二・六%いましてね。


あと荷物なんかに貼られている【天地無用】という言葉、
【上下を逆にしてはいけない】という意味を、
反対の【上下を気にしないでよい】と思ってる人が、二十九・二%もいるそうですね。


「君、【他山の石】という言葉の意味を知ってるかな?」
「はい、尿道結石で苦しんでる人を見て、自分にはできないように気をつけようと思う事ですよね?」
「・・・じゃあ、【天地無用】は?」
「すっかり太ってしまった昭和のアイドルはいらないという事ですよね?」
「天地真里の事じゃないよ!」
どこかでこんな会話が交わされてるかもしれませんね。


微笑亭さん太
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