mixiユーザー(id:187068)

2021年08月01日16:47

62 view

アンプ

ONKYOの上場廃止でちょっと思ったこと。

アナログアンプって、昔はいろんなでかい部品組み合わせて配置や配線やら独自のノウハウでいい音のアンプを作ってて差別化できてたけど、それには「安くて悪い音のアンプ」が巷にあふれてたからでもある。

ところが、今やアンプ部分の主要部品がどんどんIC化して、このメーカーのICアンプを積んでたらこんな音の傾向と独自色出すのが難しくなり、さらに昔はパワーだけで音質はクソだったD級アンプが進化していい音のアンプに分類されるに至った。

消費者は、アンプ選びに「どこのチップメーカーのアンプICを使っているか」に目が行くようになり、アンプメーカーの音の特色には興味が行かなくなった。
選択基準が「アンプICのポテンシャルをどこまで引き出すか」に移り、アンプメーカーの味付けは「余計なもの」として扱われるようになった。

性能差を売りにするにしても、もうそれだけでは足りない状態だ。

で、海外の老舗メーカーは、自社の培ってきたネームバリューと筐体のハッタリで生き残った。
日本メーカーは、ひたすら小型化にこだわってみためをしょぼく安っぽくしてしまい、高級オーディオとしての存在価値を失った。

正直な話、一定以上の音が出せるアンプで消費者が金を出せるかどうかは、所有した時、他人に見せてハッタリが効くかどうかのインテリア性がでかい。
でかくて重くて後ろに巨大なヒートシンクが張り出してたり金色だったり削り出し材だったりサイドウッドがオークだったりライトアップされた巨大なアナログUVメーターが踊ってたり。
真空管アンプなんて、ぼーっと光るインテリア性以外、正直性能に見るところはない。

そして思うのだけど、アンプに必要な操作パネルや背面の端子はだいたい決まっているのだから、PCのように筐体と中に組み込むパーツを規格化してユニット化し、自由に差し替えられるようにすると面白いと思うのだが。

元々、ステレオコンポーネントシステムって組み合わせの妙を楽しむ側面もあるので、アンプを自分で自由に組み替えられるのはそそられる。
LEDーVUメーターやアナログVUメーター、液晶パネルでVU表示でもいいし、それは音を濁らせるというのであれば組み込まなくてもいい。
ボリュームもアッテネーターぶっこんでもいいし、普通のアナログボリュームでもいいし、デジタルボリュームでもいい。
BASS TREBLEつまみを付けてもいいし、アナログやらデジタルのイコライザーつけてもいいし、一切音質調整なしでもいい。
電源も一定の大きさに収まっていればトランスシリーズでもいいし、こだわらないならスイッチングでもいいし、筐体内の電源部はダミーにして電源だけ巨大な別筐体で配線するのもありか。
プリメイン部は真空管だろうがディスクリトランジスタFET構成だろうがICだろうがデジタルだろうが、接続部分の仕様があってれば何を使ってもいい。
そんなおもちゃみたいな自由なアンプがあったらいじってみたい。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年08月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る