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2020年08月06日19:02

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【美術】「館蔵品展 狩野派学習帳 今こそ江戸絵画の正統に学ぼう」

皆様、お今晩は。リニューアルした板橋区立美術館のこけら落としである8月10日迄開催中の「館蔵品展 狩野派学習帳 今こそ江戸絵画の正統に学ぼう」を観て参りました。その感想です。

近年、奇想天外で刺激的な画風の江戸絵画がますます人気を集めています。しかし、幕府や諸大名の御用として圧倒的に支持され、江戸絵画の正統であり続けたのは「狩野派」でした。
狩野派とは、室町時代から幕末まで実に400年にわたり、血縁関係でつながり幕府の仕事を行ってきた絵師の専門集団です。江戸時代には、徳川幕府に仕えるため京都から江戸へ活動の本拠地を移した狩野探幽(1602〜1674)が、狩野派の活動を一層堅固なものにしました。新たな時代様式をつくった探幽をはじめ、その一門は「江戸狩野派」と呼ばれています。
狩野派は、個人の才能による「質画」よりも、模写を重ね伝統を守り伝える「学画」を重視し、和漢の古典を学び画風の継承につとめてきました。そのため、江戸狩野派の作品は、強烈な個性や目新しさを競うのではなく、確かな実力を蓄えた安定感のある筆づかいに特徴があります。その一方、時代の変化や好みに寄り添い変容して発展してきました。
本展では、たっぷりの余白と軽妙な筆致による作品の探幽をはじめ、力強い輪郭線により狩野派の原点を示した典信や、水墨表現から細密描写まで幅広い画技に長けた栄信や養信、さらに近年注目が集まる女性絵師の清原雪信や幕末に活躍した逸見一信まで、江戸狩野派の魅力をご紹介し学べる機会とします。また、近年収蔵した江戸絵画も初お披露目します。


この展覧会の何が凄いかと申せば、入場無料の上、何と全作品写真撮影可能と言う超太っ腹対応でして、都営三田線の端の端である西高島平駅からも歩いて15分と言う決して地の利が良いとは言えない「永遠の穴場」である板橋区立美術館に行って参りました。

半年掛けてリニューアルした御蔭で展示室も2室から3室に増えて、更に新たなる収蔵品も増えて、3作品の屏風にはガラスケースすらありません!
2002年に初めて観た板橋区立美術館展の「ドンドンみせます!!狩野派作品」でも、一部の屏風作品には座敷に屏風を立て掛けて展示すると言う粋な事をして頂きましたが、今回もその伝統は健在で嬉しい限りです。

今回も写真は撮りましたが、やはりガラスの映り込みがあったり、ピントがずれていたり(最近は二枚連続して撮っておくようにしております)とお世辞にも上手く撮れたとは言えないので公式㏋に会場で撮った公式動画の方をご覧願えれば幸いです。





https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001385/4001387.html
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