子供があーうー言うようになった。とてつもなく可愛い。
・キングコング対ゴジラ
東宝創立30周年記念作品にしてゴジラシリーズ初のカラー作品。
世界初の外国人による「GODZILLA」呼び。ちゃんと「ゴジラ」って言ってるのね。
高嶋忠夫演じる桜井の明るいキャラクター、上司キャラとして抜群の存在感を放つ多胡部長、どう見ても日本人を黒く塗っただけで現代なら大問題になりそうなファロ島民など、序盤はコメディタッチで進んでいくが、氷山からゴジラ(前作と同個体らしい)、島にコングと2大スターが登場したあたりから雰囲気は一変しまさに怪獣映画の趣、それでも明るい路線は変わらず、また今作から恐怖だけではないゴジラのユーモラスな動きや仕草も現れている。同時にゴジラの持つ神性が無くなってしまった面もあるが…
前作で撒かれた種が漸く実り、最新作「KOM」まで脈々と続く怪獣バトルの華が開いたといっていいのではないか。
時代が時代なのでトンチキな描写も多い(特にファロ島周り)がストーリーはしっかりしており、カラー化に合わせたのか娯楽性の高い快作に仕上がっている。
・モスラ対ゴジラ
東宝最大のスターの一人(一体?)モスラゴジラとの対決。前作とは趣がガラリと変わり、シリーズで初めて明確な「人間の悪役」が登場、開発と自然破壊、原水爆や資本主義への批判が盛り込まれている。インファント島のくだりは、日本人にしか見えない島民も含め前作のファロ島とまったく同じながら今作はコミカルさのかけらもなく、島を破壊された島民の怒りを主人公たちは一身に受けることとなる。
怪獣映画としても、シリーズで初めて空を飛ぶ怪獣が登場、巧みな操演と構図・カット割りで、時代を考慮すればほとんど粗の見えないバトルを演出していた。
ログインしてコメントを確認・投稿する