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2020年03月07日18:07
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河内見聞記�供。魁〔�しみに大陸を想う 孔子の故郷 その１
肺炎禍は未だ収束しそうにないが、中国の感染者、死者などの統計を見ていると、明るい兆しも見えなくもない。楽観はできないものの、中国の専門家が言うように4月末に終息しそうという可能性も見えないことはない。そこにあるタイムラグから推して、我が国の5月、6月に終息というのはあり得るのでは、と微かな期待を抱くこの数日である。
自分でも楽観的過ぎると思えるのは逆にそれだけ最近の生活が、単調で楽しみに欠け、もうなんとかしてと音を上げるレベルに来ている魂の叫びなのかもしれない。家で過ごす時間が圧倒的となり、近所を散歩する以外、外出は避けてきたし、もう何週間も電車やバスにも乗っていない。
何とか気晴らしも必要と、一つには前回書いたように読書に時間をかけることにした。「ローマ人の物語」の第四巻、”ユリウス・カエサル”が現れるあたりから20何年振りかの再開である。後日また触れようと思う。
もう一つは、大陸への関心に絡む愉しみである。ウイルス禍がなければ今頃は、天津に居て留学生活を始めて三、四週目だったわけである。その目的は職探しだが、それ以前の簡単に言うなら、闘いの場に自分を溶け込ませる日々と言ってもいい。先ずは言語、葛藤の日々が続くはずである。その合間にやりたかったことがある。近隣地域への小旅行である。これまで各滞在地から足を延ばして、いろんな場所を訪問して来た、あの感覚である。
天津からは、北に広がる首都圏よりは、山東省の内陸部、更に黄河沿いに多くの旧王朝の都が点在しており、そこらを小まめに訪ねてみたい夢がある。
さて当座の愉しみとして、過去に訪ねた町を回想することにしたのである。初回は、山東省の曲阜、孔子の出生地である。そこは青島時代にぶらりと一人旅、もう8年前の2012年5月のことであった。
当時綴った日記を読み返してみた。
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（つづく）
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