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2020年03月07日23:09

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優秀な卒業生を見送る

今日の米沢は快晴で、ルンルン気分で昼過ぎに学校へ行った。門をくぐったら、左隅に人影がある。びっくりして振り向いたら、ゼミ生のN 君だった。

彼女がニコニコとして近づいてきて「卒業式は中止なんですよね」と尋ねてきた。ぼくは、「そう、再来週の学位記個別授与だけになった。ところで、後ろにいるのはお父さん?」と尋ね返したら「そうです」とのこと。僕は慌ててニット帽を脱いで「ご卒業おめでとうございます」などと挨拶した。

どうもこの週末、引っ越しのためにお父さんが来たらしい。「二年間、とても楽しかったです」と二人から挨拶を返されて、紙の手提げを渡された。恐る恐る受け取って、「元気でね」と返事して別れた。

研究室に入って、紙袋を見ると封書と菓子箱が入っていた。封書には「この二年間、概説も看聞日記も吾妻鏡もどれもとても楽しかったです。充実した二年間、ありがとうございました。卒業式の中止はとても残念ですが、また先生とお酒を飲みたいです」というような事が書いてあった。こういう手紙は時折もらうが、今回は一入嬉しかった。

「いつもニコニコと笑顔を返してくれるNさんがいたので、この二年間、とても授業がやりやすかったです。ありがとう。今後も、その笑顔を絶やさずに生活していって下さい。笑顔は必ずや幸せを呼び込みますから」と、返信メールを出した。

彼女はゼミの代表として「中世の笑い」について報告してくれた。こういう学生が四大に編入し研究者を目指してほしいと切に思う。でも現実はなかなかそれを許さない。

いずれにせよ、こういう学生と出会えたことは教師冥利に尽きるなぁと、内心、喜びをかみしめた。

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