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2019年12月31日16:34

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保立道久さんから能楽に関するご連絡です

各位       保立道久
 年末お忙しいところ、メールで失礼をします。
 当方、能楽師の安田登さんが代表をしている「天籟能の会」との縁ができ、ときどき解説に動員されたりしておりますが、天籟能の会で韓国の芸能者との連絡や競演の企画が広がり、それへの協力ということで動いております。

 9月には、免疫学の故多田富雄さんの新作能「望恨歌」を公演したいということで、この「望恨歌」は強制徴用をうけた男性が九州でなくなり、僧侶が韓国を尋ねるという能です。少し容量が大きくて申し訳ありませんが、前回、公演されたときのパンフレット(台本もはいってます)のPDFを添付しました。

 1月25日には、韓国の「農楽」の方々を招き、国立能楽堂で「農楽と能楽」という競演をするということで、これはチラシの写真を添付しました。チラシの裏には「本公演は、本年9月21日に上演予定の新作能『望恨歌』に向けた大きな一歩でもあります。是非お見逃しなく!」とあります(状況はときどき保立道久名のツイッタで書いています)。


 歴史関係では前回の公演では、外村大氏が、また多田富雄さんの新作能の上演には早くから竹内光浩氏が関わっておられます。

 竹内さんにも教わり、遅ればせながら私も、韓国の芸能や民俗、神話は、日本の神話とも深い関係があることを勉強しました。チラシには「豊かな稔りを祈る芸能は、海を越えてつながる」とあります。この1月25日の公演では「日本と韓国の神話と民俗」という話をせよと(演題指定)ということで、腰を養生しつつ、新年になったら準備を始める予定でおります。学術と芸能が協力して海を越えるというのは、実際の必要でもあると考えております。

 国立能楽堂を一杯にするのはなかなか難しいらしいのですが、韓国の農楽と日本の能・狂言を一挙にみれるというのはなかなか見逃しがたい機会であると考えます。

 なにとぞ、余裕のある場合は、よろしく御願いします。
御申し込みは下記の天籟能の会の告知用のページから
https://kokucheese.com/event/index/587519/
                     敬具
              2019年12月30日
        ???????       保立道久

 申し込み先は、天籟能の会 事務局で、添付のチラシの裏に「noh@watowa.net」とあります。

 なお(これも例によってにわか勉強ですが)能の賀茂は賀茂社の由来を語るもの、狂言の御田は一種の田遊び芸能で面白いものです。
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