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2019年12月21日01:10

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【美術】「大浮世絵展 ―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」(後期)

皆様、お今晩は。来年の1月19日迄両国の江戸東京博物館にて開催中の驚愕の大展覧会である「大浮世絵展 ―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」の後期に行って参りました。その感想です。


 当館では、2014年(平成26)1月に、開館20周年記念特別展「大浮世絵展」を開催し、浮世絵の通史における優品を紹介しました。その第二弾となる本展では、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳という五人の人気浮世絵師に注目します。国内のほか、欧米の美術館、博物館、個人コレクションなどから、彼らの錦絵の代表作を集め展示いたします。
 本展では、歌麿の美人画、写楽の役者絵、北斎・広重の風景画、国芳の勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画、と5人の絵師の得意ジャンルに絞り、「誰もが知っており、そして誰もが見たい」浮世絵展となっています。5人の絵師を紹介する各章が単独の展覧会としても十分見応えがあり、まさに各絵師の展覧会5つが一堂に会したような、豪華な内容となっています。
 5人の人気浮世絵師のエッセンスを凝集した優品の数々が国内外から一堂に会する本展に、ぜひご来場ください。


前期の感想は下記をご覧願えれば幸いでございます。

https://ameblo.jp/satoshi-ookura/entry-12548620638.html



今回は北斎は選びませんでした。それと言うのも実を申しますと未だに北斎の魅力と言うものに一向に気が付いていない哀しい性でありまして、毎回どの展覧会でもお好きな方はどうぞご覧くださいてな感じで通りすぎてしまうんです。後期も目玉は歌麿と写楽でしてベルギー王立美術博物館蔵の東洲斎写楽作『谷村寅蔵の鷺塚八平次』の画像が何処にも無かったのが残念でして大英博物館等にある摺りと着物の色が異なるんですよねぇ。今回目を惹いたのは歌麿の『六玉川 玉屋内花紫』(ボストン美術館蔵)と同じく歌麿の『行燈の灯で文読む女』は、良くぞシブチンのメトロポリタン美術館が出したなぁと思える位良い作品ですし、東洲斎写楽作の『2代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木』が東京国立博物館にあると思ったらやはり重要文化財でありまして、国内にあれば今回の写楽の出品作の半分は重要文化財指定になっているんでは無いかと思える程であります。

今回は広重は名所江戸百景から『浅草田甫酉の町詣』と『亀戸梅屋敷』そして『王子装束ゑの木 大晦日の狐火』を選択。国芳は爆笑必至の戯画『里すずめ寝ぐら仮有』を強く推します。来年は東京オリンピック&パラリンピックを控え浮世絵の展覧会が花盛りとなりますが、今回の展覧会がその口火を切るものとして、今の内の鑑賞を強くお薦め致します。



https://dai-ukiyoe.jp/
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