フリージャズ

久しぶりに息子のライブに行った。
年間ざっと200回ほどのライブに出演しているが、その中で私は3回行くだろうか。
今回はたまたま近くのライブハウスだったので、知人と娘と3人で出掛けた。
入りが少ないと、残念だろうと親心で出かけてみたが
古い二階建ての長屋のように連なった建物で、エレベーターはない。
私にとっては極めて上りにくい階段を何とか上った。

想像より広い会場に、三々五々と客が入っていて、年代は様々。
その中でも私が一番年寄りだろう。
そのうち会場はほぼいっぱいになった。

始まった演奏はフリージャズ。
編成はサックスとベースとドラムの野武士トリオである。
サックス奏者はソプラノサックスをエキセントリックに演奏する。
後でネットで調べてみたが、結構有名な人らしい。
ベースは野太い演奏で、聴衆の体を揺さぶる。演奏が野武士のように猛々しいのでこの名がつけられたか。
ドラムの感想はといえば、私には息子の演奏を客観的には聴けない弱点があるので、なんとも言いがたい。

息子はジャズ、歌謡曲、ロック等、何でも叩くが、私の苦手なフリージャズは､感想の延べようもない。
聴衆の中には興に乗り興奮して奇声を発する人もいるが、私にとっては騒音に近い。
しばらく聴いているうちに休憩時間に入ったので、私は知人を残したまま、そそくさと席を立った。
どうもフリージャズは苦手である。