行きて帰らぬ物語

『シュガー・ラッシュ：オンライン』の視聴を強制される。

『シュガー・ラッシュ』見てないから何とも言えないけど
ヴァネロペがスローター・レースこそが自分の生きる場所だとする部分。
まだ見たことが無いようなわくわくする世界に生きたいって言うのは、まあ分かる。
分かるけど、非日常を望み非日常を生きるとすれば、
それはそこがまた新しい日常になるってそれ、一番言われてるからー。
行きて帰らない物語は、まずいよ。

そもそも、非日常を望むその背景がヤバイ。
自分の一番の望みを問うた時ミュージカル説明が入るんだけど、そこにはこれまで生きてきた過去が一切語られない。
薄っぺらすぎる。
東京に憧れる田舎の若者を描くときだって、飽き飽きしている田舎の生活の描写が入らないと、まずいでしょ。
それがあるから、田舎に帰るにしても東京で頑張るにしても、その選択に物語が宿る。
逆にそれがないと感情移入も出来なければ、主張の正当性も強さも感じない。
そりゃ、行きっぱなしにもなるわけだよ。

まあ色々アレだったけど、この辺りがとにかく一番ヤバいと思った次第でした。
こんな感じで動物映画を色々見せられるわけだけど、その中だと『コウノトリ大作戦！』が面白かったと思いました。