『沖縄・辺野古の抗議船「不屈」からの便り 』が届いた。
佐敷教会の牧師で抗議船の船長、金井創さんの新刊だ。
まず、帯の三上智恵さんの言葉に惹かれる――”圧倒的な力を前に絶望しか生まれてこないはずのこの海からなぜ希望が湧き上がってくるのか”
硬いタイトルと対照的な愛らしい装画は、おかのまめさん。「希望」を思わせ、この本を親しみやすくしてくれている。
扉をひらくと、みなも書房の挨拶状が添えられていた。「これからも良い本づくりを志してまいりますので……」おしまいに、代表・弓削悦子さんの自筆のサイン。なんて素敵なんだろう、息をのむ。
https://minamo.pub/2019/02/23/fukutsukaranotayori/
眠る前にすこしだけ眺めるつもりが、結局、深夜まで読みふけってしまった。
沖縄の闘いと辺野古の抗議船の歴史がよくわかる。
「弾圧は抵抗を呼び、抵抗は友を呼ぶ」という瀬長亀次郎さんの言葉や、われらが阿波根昌鴻さんのスピリットが全編を貫いている。
「��-11 オスプレイ墜落」の章でウルウル。昨年9月、名護で台風24号に遭ったおかげで、台風のさなかに出掛けていく金井船長の気持ちがよくわかった。
「��-23 空から降るのは雨ではなく」の章でもちょっと泣いた。宜野湾市にナカニシ春雅さんの応援に行ったとき、わたしは街宣で「子どもたちの未来に、”雨しか降らない青空を”」と訴えたのだったから。
「��-3 私にとってのイエス・キリスト」の章では、金井牧師の言葉のひとつひとつに肯く。
偶然だけれども、3/31の iChurch.meの 富田先生のメッセージ「何ゆえの十字架か？」と二重写しになって、
https://ichurch.me/sermon2019/20190331cross.html
涙が止まらなくなった。
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『沖縄・辺野古の抗議船「不屈」からの便り 』
もうほんとうに、感謝しかない……
金井創さんも、ジュゴンが会わせてくれた人だ。
沖縄に思いを寄せるみなさんに（無関心を装っているような人たちにも）、ぜひ読んでほしい一冊です。
＊佐敷教会：沖縄県南城市佐敷にある日本キリスト教団の教会です。
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目次、写しておきます。
まえがき
I 沖縄からの便り
1 抗議船「不屈」の誕生
二〇一六年
2 抵抗は友を呼ぶ
3 フロート━━海上のバリケード
4 二十歳の女性が犠牲に
5 悲しみの県民大会
6 琉球処分
7 個人vs組織人
8 辺野古裁判と高江
9 不当な逮捕・拘留
10 キリスト者の平和活動
11 オスプレイ墜落
二〇一七年
12 海の闘い再び
13 やんばるの森が殺される
14 県外各地との連帯も
15 大浦湾の破壊
16 海上保安官とこんなやり取りも
17 亀さんの背中に乗って
18 慰霊の日
19 海上大行動
20 進む護岸工事
21 二つの平和賞と沖縄
22 いのちのバトン
二〇一八年
23 空から降るのは雨ではなく
24 二つの市長選・敗北と勝利
25 護岸がつながり海が死ぬ
26 差別を打ち破るものは
27 翁長県知事逝く
28 自立と共生と多様性
29 目を覚まして
30 フロートの再設置
31 土砂投入始まる
二〇一九年
32 「問題ない」埋め立て工事
不屈と不屈丸
II 宗教者として抗議活動にかかわって
1 平和を造る
2 石としての沖縄
3 私にとってのイエス・キリスト
4 非暴力で平和を
5 不屈の民
あとがき
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