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2018年12月01日07:21

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後志・蘭越B級グルメ、いちばん旨い今年の新米を決める「米‐1グランプリ」(11/17)

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今日のmixi日記は同じようなご飯の写真ばかりの日記になってしまう。

11月16日金曜日はクルマで後志管内共和→岩内→黒松内→蘭越日帰り出張だったが、蘭越町役場へ行ったら「米‐1グランプリ」と染め抜かれたのぼりが立ち並んでいた。

「米‐1グランプリ」なんて聞いたことなかったので、面会した蘭越町の副町長に「米‐1グランプリ」って何ですかと尋ねた。

すると、蘭越で開催される日本一おいしい米を決めるイベントのことをそう名付け、たまたま翌日開催することになっており、今年で8回目なんだそうだ。

かつては「北海道と青森の米はひどい」と言われ評価が低かった昭和の時代でも、蘭越と美幌の米は別格で北海道でおいしい米と言われており、生産量は少ないながら蘭越は米どころとして知れわたっている。

羊蹄山の伏流水を集めた尻別川の水がいいのはもちろん、生産量では石狩川流域の上川や空知、石狩地方には敵わない山間部の蘭越では、食味のいい米を作ろうと米農家が昔から気候に応じてきめ細かく水位を管理するなど手間暇掛けて生産してきたことで「蘭越米」は別格との地位を得てきた。

その「米どころ」の蘭越が、その年採れた新米の中でいちばんおいしい米を決めるイベントとして始めたのが「米‐1グランプリ」だそうだ。
http://kome-1.com/

今年は全国からエントリーされた約300点の米を、東西2校の料理専門学校の協力で、各校5名による予選審査を行い、同じ条件で炊いて、品種名・産地・生産者名を伏せて行う食味審査により、最もおいしかった米から順位を付け、1位を3ポイント、2位を2ポイント、3位を1ポイントとして点数化し、全10人の判定を合計した上位30位までの米が蘭越での決勝大会に進出する。

決勝大会では、学識経験者やフードライター、料理研究家など招へい審査員8人と、全国から公募した一般審査員8人の合計16人により、まずは予選として第1ブロックから第5ブロックまで6点ずつ同じメーカーの同じ型式の炊飯器で同じ条件で同時に炊いたご飯を審査し、各ブロック第2位までの米が準決勝進出となり、さらに各ブロック第3位の米5点から再チャレンジブロックにて上位2位までが復活し、12点が準決勝にエントリーされる。

そして、準決勝は第1・第2ブロック各6点に分け審査を行い、それぞれ第3位までの米6点が決勝に進むという段取りになっている。

それぞれのブロックで審査する米の産地と生産者、銘柄の組み合わせは発表されるが、審査の時点では6点のうち何番目がどの米なのかは伏せられており、先入観に左右されることなく純粋にそれぞれの米を食べて味わって審査されるようになっている。

決勝大会は毎年主催者である蘭越町で開催されることもあり、エントリーは北海道に片寄っているきらいはあるものの、道外の米どころからのエントリーも多数あり、審査は厳正に行われているようだ。

決勝大会では各ステップとも審査は全て審査員のみにより行われるから、よくある「B1グランプリ」みたいに一般来場者の評価は反映されることはないが、それぞれの審査では来場者も同じご飯が試食できるらしい。

「B1グランプリ」みたいに好き勝手に食べ歩けるようなイベントではなく、もっと真面目な催しで出店もないようだが、決勝大会に進出してきた「おいしい米」の試食ができるのか。

試食だからタダで「おいしい米」が食えるなんていいじゃないか、翌11月17日土曜日に「米‐1グランプリ」に行ってみることに決めた。

まだ夏タイヤのままのホンダBEATで行こうと思っていたが、朝起きたら天気予報は蘭越周辺の後志地方は冷たい雨が降るようで、気温からして峠は雪の可能性があり、夏タイヤのクルマで蘭越を往復するのはリスクが高いと判断せざるを得ない。

そこで、4月から11月までの土日・祝日のみ設定されているJRの2260円でフリーエリアの普通列車が1日乗り放題の「一日散歩きっぷ」が使えないか時刻表を調べる。

蘭越のある函館線倶知安・長万部間は本数が少なく、自宅最寄駅の百合が原を早朝6:47に出発できなかったら次は9:52発まで3時間なく、それで行くと蘭越到着は13:10になる。

そして、蘭越からの帰りは14:20発の次は17:25発までない。

さすがにご飯を試食するのに4時間以上もいられないが、1時間10分では短か過ぎる。

どうしようか少し迷ったが、クルマで行く気は失せたし、「一日散歩きっぷ」は夜まで使えるから、その後夜は列車でどこかへ飲みに行ってしまうことにして、それで交通費が2260円なら激安だし、「米‐1グランプリ」とはどんなものなのかちょこっと見るだけでもいいかと行くことにして、蘭越に13:10に着いた。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1969204368&owner_id=18367645

蘭越駅から歩いて10分弱、「米‐1グランプリ」会場の蘭越町山村開発センターに着くと、残念ながら11:30からの「全国銘柄米おにぎり&そうめん無料試食」はとっくになくなっており、ほかに何か食べられるものの販売もなく会場内に動きはなく、13:40からの準決勝第1ブロック審査までの休憩時間だった。

会場に1時間も滞在できないスケジュールで20分の待ち時間は痛いが、今から街の食堂へ行って食事するほどの時間もなく、審査が始まるのを待つしかない。

準決勝第1ブロックに出品される米はこの6点、富山県南砺市「さくさく村」吉田剛氏生産のコシヒカリ(予選第1ブロック1位・25点)、岐阜県高山市「銀の朏生産組合」吉永孝人氏生産のいのちの壱(同第2ブロック1位・19点)、北海道石狩市増田崇絋氏生産のななつぼし(同第3ブロック1位・23点)、北海道今金町吉本辰也氏生産のゆめぴりか(同第4ブロック2位・20点)、北海道蘭越町佐々木和弘氏生産のゆめぴりか(同第5ブロック1位・26点)、北海道月形町「マルダイ興産」岩崎貞治氏生産のゆめぴりか(同再チャレンジブロック2位・21点)である。
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定刻13:40、ステージに審査員がスタンバイし、直前に同じ条件で同時に炊かれた準決勝に進出した6点の炊き立ての米が少しずつ盛られたお盆がアナウンスと共に運ばれ審査がスタート。
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その直後、会場の試食コーナーにも準決勝第1ブロックに出品されたAからFまでの6点の米が皿に盛られて並べられ、今か今かと待機していた来場者達が群がる。

人垣の隙き間のある米から順不同で試食しようと思うが、まずはFの皿へ。
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4口分くらいもらってくる。
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ちょっとカタ目の炊き加減で、もっちりしており噛むほどにお米の甘味が広がり確かに旨い。
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次はEの米。
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これも甲乙つけ難いな。
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次にDとCは人が群がっており入り込む隙間がないのですっ飛ばし、Bを食べてみることにする。
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好みの問題だとは思うが、これは水分を多く含んだベチャッとした感じに炊き上がっており明確に異なり、自分はBはないな。
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今度はCにいってみよう。
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これまた旨い米だな、E・Fに匹敵しているように感じる。
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だんだん試食用に出された米が残り少なくなってきて、人垣が切れるのを待って次にD。
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これはBよりは好みだが、CやE・Fほどでもないかな。
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やばいやばい、まだAを食べていないがもうなくなってしまいそうだ、急いでAを確保。
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何とか間に合ったが、食味はC・E・Fの方が上だな。
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とりあえず一通り6種類全部食べ、全部おいしい米だったが、自分はCかE・Fが特においしいと感じたものの、そのうちのどれがいちばん好みか微妙で決められない。

A以外はまだ少し残っていたので、再度ひと口ずつ皿からこそげ取って食べてみる。

どれも旨いが、自分はFがベストかな。

ただ、準決勝第1ブロックに進出した6点の組み合わせは分かるが、AからFまでそれぞれの米がどれなのかは伏せられており、したがって、自分がいちばん旨いと思ったFの米がどれなのかも分からない。

今回蘭越に1時間10分しか滞在できないスケジュールで来て、蘭越に到着してから30分経ってから始まった準決勝第1ブロック審査だから、結果の発表を待っていたら帰りの列車には間に合わない。

したがって、準決勝第1ブロックから決勝に進出する上位3点がどれなのかも分からないまま会場を後にするよりほかなかった。

後でホームページを確認すると、自分が試食した準決勝第1ブロックから決勝に進出したのは、1位・20点を獲得した北海道蘭越町佐々木和弘氏生産のゆめぴりかと、同点18点を獲得した同率2位となった北海道今金町吉本辰也氏生産のゆめぴりかと北海道月形町「マルダイ興産」岩崎貞治氏生産のゆめぴりかだったようだが、それがAからFまでのどれだったのかは分からない。

自分の舌が審査結果通りの判定をしたとするなら、Fが北海道蘭越町佐々木和弘氏生産のゆめぴりか、CとEのどちらかが北海道今金町吉本辰也氏生産のゆめぴりかで、もう一方が北海道月形町「マルダイ興産」岩崎貞治氏生産のゆめぴりかということになると思うのだが、まったく自信はない。

しかし、決勝ブロックで最高得点の18点を獲得し決定した今年の「米-1グランプリ」に輝いた北海道洞爺湖町「宮内農園」佐々木哲三氏生産のゆめぴりかは、準決勝第2ブロックから勝ち上がった米なので、今回自分が食べた準決勝第1ブロックの米ではなかった。

ただ、決勝ブロックで同点・16点を獲得し準グランプリを獲得したのはどちらも準決勝第1ブロックから進出した北海道蘭越町佐々木和弘氏生産のゆめぴりかと北海道今金町吉本辰也氏生産のゆめぴりかだったので、準グランプリの米は2点とも食べていることにはなる。

また、決勝ブロック4位の14点を獲得し金賞に輝いた北海道月形町「マルダイ興産」岩崎貞治氏生産のゆめぴりかも食べていることになる。

ともかく、品種はゆめぴりかの評価が高かったということになるんだな。

自分は準決勝第1ブロックの6点しか食べていないが、なかなか面白いイベントだったと思う。

しかし、おかずも味噌汁も漬物もなしで試食のご飯だけを急いで6種類食べただけなので、お腹は満たされたが「食事した」という満足感はなく、蘭越駅近くのお菓子屋でまんじゅうとどら焼きを買って食べ、それでようやく満足し、蘭越駅から列車に乗り込んだのであった。
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