バックヤード/リビング/夜/雨
ミ「時に克己さん。」
中「ん?」
ミ「……反応が早くてびっくりです。」
中「ああ、アレが潰れたら僕の出番だからね。ぁー。結局何も変わらんと思うけどねぇ?」
ミ「さよですか。」
中「で?」
ミ「…………本当に捨てたんですか?」
中「……さぁ? 僕は此処に在るし、アレもあっちに在る。如何だろうねぇ?」
ミ「……何考えてるんですか?」
中「…知らん。って言うんだろ。多分。」
ミ「…はぁ、左様ですか。」
中「……まぁ、良いだろう。別に。君が気にする事じゃないよ。」
ミ「…………マスターが言うならそうなんでしょう。納得しませんけど。」
中「ああ、そうだ。上物の日本酒が有るんだった。」
ミ「冷蔵庫の後ろですね。持って来ます。」
中「頼む。」
ミ「……本当に今夜は反応が良いですねっ!」
中「…………。」
ミ「……冗談です。冗談じゃないですけど。」
中「……僕に言われてもなぁ。」
ミ「…確かに。肴は如何します?」
中「おでんとあたりめが有っただろう?」
ミ「りょーかいです。」
中「頼むな。」
ミ「はーい。」
中「…………さて。如何かね?」
そんな。知るか。
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